南台湾温泉大飯店は、高雄の南東、四重渓という川が流れる田園地帯にある小さな温泉地にある老舗の大型温泉ホテルです。 四重渓温泉は、日本統治時代より有名だった温泉郷で、当時の四大温泉(あとは北投、陽明山、関子嶺)のひとつとされていました。とはいえ、現在はとってものどかな小さな村で、大きな店もありません。南部の小さな田舎の町に、ぽつぽつと旅館があるだけですが、熱帯の明るい太陽と緑と、海までも遠くない、自然を楽しむにはいい場所です。(勝手な個人的イメージは宮崎県) |
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写真上左: バスからの眺め、南国の海です。 写真上右: 四重渓の町並み、一番栄えているところでやっとこんな感じです。 |
バスに乗っている人のほとんどは、恒春、その奥の墾丁国家公園(真っ白な砂浜が広がるマリンスポーツ可能なビーチがある)に向かうお客で、途中の道もとても眺めがよかったです。(上左写真) 温泉街にはホテルが5,6軒ありますが、一番大きな「南台湾観光大飯店」に行ってきました。一番奥にあるので、バス停から予想外に歩きました(5分ほど)。看板の奥に見える白い建物がホテルです。 |
ホテルのフロントで受付をして、広い敷地の奥にある露天風呂へ。 | |
写真上左に見えるロッカーシャワーで水着に着替えて温泉プールへ。 広い庭園に9種類ほどのプールがあります。まさに公園といった感じでBBQエリアやサウナなどもあり、ピクニック対応もしていました。 |
庭園内の標識、お風呂好きなら見るだけで嬉しくなるような表記が。 爆温熱泉池 冷泉衝撃池 美膚薬浴池 高温浸泡池 ・・・などなど。 泉質は弱酸性炭酸泉、無色透明でやや硫黄臭もあり、本当に肌がつるつるするいいお湯です。見た目はいまいちかなーと思っていたのですが、入ってみるとなるほど四大温泉といわれるのも納得のいい湯でした。50℃の源泉が出ている所では飲泉もできます。 |
左: 2種類の薬湯ジャグジー 屋根があるせいか(台湾南部は亜熱帯、直射日光は本当に強いです)、ここは人気スポットとなっていました。 | ||
上右: 温泉玉子スポット「温泉水煮蛋槽」 ラーメンを湯ぎりするような網に玉子をいれて湯がくようになっています。 |
32℃の冷泉から38~43℃の各種浴槽でつるつるぬるぬるのお湯を楽しんだ後は、レストランで温泉コーヒーとデザートがついてきました。(入浴とセットになっています) 温泉コーヒーってどんな苦い物が出てくるかと思いきや、予想外にコーヒー牛乳でした。真夏の気候の中、熱い温泉に入った後だったので、本当にこの甘めのコーヒーが美味しかった!そしておまけのような豆花デザートも美味しかったです。 | ||
また、流石大きなホテル、帰りも車でバス停まで送ってくれたり、色々旅の情報がもらえたり(英語が伝わりにくい台湾ではこういうホテルがとても重要な情報源だったりします)、とてもいい印象のホテルでした。宿泊は3800元~。温泉もいいし、サービスもよい、多少の古さは否めないとしても、なかなかお勧めな温泉ホテルでした。 |
おまけ: 四重渓温泉街の中には、公衆浴場もあります。 | ||
左: 普通の町の公共浴場、無料です。 右:清泉山荘。日本統治時代に接待所として使われていた歴史ある中級ホテルです。露天風呂もあるそうで、1泊2100元~(≒7350円)。 |