台北の北にある陽明山一帯は、あちこちで温泉が湧く一大温泉地帯になっています。温泉施設があちこちにあるのですが、まずは定番の公共浴場に行ってきました。 メトロ駅から陽明山行きバスが出ていて、沢山の路線が通っています。私は新北投から行って、帰りは適当にバスにのったら、MRTの劍潭駅に着きました。新北投からの行き方だと、途中大きな湯畑(温泉地獄)の横を通ります。谷間からもうもうと湯気が立ち上る風景には、本当にあちこちから温泉が湧いているんだなーと感動せずにはいられませんでした。 バスを降りて、少し坂を下るとすぐ大きな公園があります。公共浴場はその真ん中、池に浮かぶようにたっていました。 ![]() |
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1: 中山公園の様子。結構広い公園で、亜熱帯なため、 大きな羊歯が生えていたり植生が違って面白かったです。 2: 蓮池に浮かぶ男性浴場、女性浴場と違っていい場所にあります。 |
陽明山地区は山の中の静かで小さな集落ですが、観光客が多いからか、ちゃんとセブンイレブンやスタバなどがありました。確かに、町の真ん中にある中山公園は、カップルや家族連れでにぎわっていました。 そんな公園の真ん中にの大きな蓮池の両側に、公共浴場はあります。池に浮かぶ円形の建物が男性用、池の反対側少し離れた所に女性用浴場があるのですが、はじめ間違えて男性用の所に入ってしまい、すっぽんぽんのおじちゃんたちに驚いて慌てて出てきました。(無料の施設なので、受付などがなく、そのまま浴室に入れてしまうのです) |
3: 女性浴場入口。どこか小学校のような雰囲気の建物の中は、 そのまま浴室のみあるシンプルな造りでした。 4: 男性用浴場の入口前には屋台が沢山でて、おでんなどがとっても美味しそうでした。 |
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女性用浴場の中に入ると、靴を脱ぐスペースとトイレがあって、そのすぐ横は、浴室になっている簡素な造りでした。 さっそく、靴を脱いで、棚に荷物を置いて(棚に鍵などはないので、台湾は安全な国とはいえ、荷物は常に気をつけておいた方がよいでしょう)、裸のおばちゃんたちに混ざります。 にしても、20~30畳くらいの長細い狭い浴場の中に、おばちゃんが20人ほどの激混み状態、浴槽の中なんて1m平方内に4人がいるってな密度でした。ちなみに、さっき覗いてしまった男湯も同様、かなりの混み具合でした。無料だけになんとも庶民的、年齢層はかなり高めで若い人はいなかったです。 浴槽は5つ、タイル張りのシンプルな造りで、中央が一番高温で45℃ほど、その両端に43℃浴槽が2つ、その横に水風呂が2つありました。やや黄色っぽい乳白色の硫黄泉で、とってもいい湯が掛け流しされています。 沢山ある風呂桶でまず体を流して、ゆっくり温度に馴染ませてから入浴、かなり高温+強いお湯なので長湯は出来ません。もともと外気温もムシムシとした気候だし、強い硫黄臭もありかなり頭クラクラな感じでした。 台湾では裸を人に見せる文化がなく、温泉にも水着で入る事が多いですが、ここは全く日本と同じ形式、というか日本のおばちゃんよりここのおばちゃんは大っぴらでした。裸体操や裸マッサージに熱心で(男湯では大声で歌う人も多数)、温泉で癒しというよりは、健康のために頑張って入っている、という感じがしました。とにかくお湯はかなりいいので、一度は台湾の温泉文化を見ると言う意味で寄り湯してみるのも一興だと思います。 <2005.7> |