カジノの町ラスベガスは、健全な観光地としてショッピングやグルメ、ショーに力を入れて、現在はカジノで遊ばないようなファミリー層をも取り込む一大観光地に発展しています。そんな流れで、各ホテルもスパを充実させてきており、ここ10年でかなり多くのスパが開業、拡大リニューアルしてきました。 遊びまわって疲れた体をゆっくり癒したい、そんな時に助かるのがスパの存在です。残念ながら、ラスベガスの町中に温泉は湧いていないのですが(郊外には沢山あります)、やはり日本人、のんびりお風呂でリラックスしたい、そんな時にスパのジャグジー、サウナの利用を是非お勧めしたいと思います。 |
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1: 派手派手しいイルミネーションのカジノが並ぶ旧市街地区とは別世界、ハイソなイメージの新市街。 2: プラネットハリウッド内のスパ、写真撮影当時は、ホテルアラジンでした。 |
現在、中規模以上のホテルであれば、どこもスパを持っているので、どこに入るか悩む所だと思います。宿泊者のみ利用が出来るスパもありますが、ほとんどのホテルスパは、外来者も受け入れており、基本入場料を支払えば、1日スパ施設(ジャグジー、サウナ、休憩室、ロッカー、場所によってはジムなど)を自由に利用することができます(もちろん、トリートメント類を予約すれば、この利用料はかかりません)。タオルや飲み物、アメニティ類は中に揃っていますし、施設利用だけなら予約も不必要なことが多く、気軽にふらっと寄る事が出来ます。 ここでは、マッサージなどのトリートメントを抜かして、純粋にお風呂(ジャグジー)目的で利用した場合を想定してスパをいくつか紹介をしていきたいと思います。 |
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3: Planet Hollywood Spa by Mandara の入口、旧アラジンだっただけあって、アラビアンな内装です。 4: Planet Hollywood Spa のジャグジー |
まずは、Planet Hollywood Spa by Mandara。2007年まで、ホテルアラジンだったため、スパの内装はその当時のアラビア風のまま残っています。ホテルの雰囲気に合った、かなりこだわった造りのスパだったのですが、現在ホテルがプラネットハリウッドに変わってしまったので、初めての人はなぜアラビア風?と思うかもしれません。また、ホテルが変わると同時に、スパもマンダラの系列に入りました。 施設利用は1日25ドル、施設は比較的大きめで、トリートメントルームが30ほどあり、しかも待合室がそれぞれ別になっている所が心遣い素晴らしいと思いました。ジャグジー(ホットタブ)は、1つしかなかったですが雰囲気のある造りで混むこともなく、手前においてあるタオルもふかふか、なんとも贅沢な感じでした。全体として、濃い色でそろえられたインテリア+暗めの照明でエキゾチックなムードがよく、のんびり瞑想できそうな、ゆったりスパでした。 |
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5: ParisにあるSpa by Mandara のジャグジー。 6: Monte Carlo内、TheSpaのジャグジー。 |
次に、ホテルParisのマンダラスパ、施設利用料は1日25ドルです。 マンダラ系列なので、スパメニューは充実していますが、さほど広くはなく設備は普通、ジャグジーは2つしかなかったです。写真5の横にもう1つ並んだタブがあって、近くにサウナがあります。部屋の片隅の床がへこんでいる式の浴槽なので、入っていてあまり落着く雰囲気のお風呂ではなかったです。 ホテル モンテカルロのスパには、同様に並んだジャグジーが2つありました(写真6)。サウナもあって、悪くはないのですが、全体的にやや狭い感じ。十分きれいなのですが、空いたスペースに無理やり作った感がある狭さと天井の低さで、私はいまいちと思いました。施設利用料は1日25ドルです。 他に、ルクソール(ピラミッド型のホテル)もSPAに力を入れているらしいと聞いていったのですが、意外に狭くて、ちょっとエジプト風を狙いすぎたのか青い濃い色のタイル張りが悪趣味な感じがしました。施設利用料は同様に1日25ドルです。 |
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6: マンダレイのスパ、なんとなくアジアンテイストを感じる立派なジャグジーが嬉しかったです。 7: SpaMandaleyはアメニティも充実、パウダールームも使いやすかったです。ローション、コロンやら ヘアクリームなど素晴らしく並んでいて、入浴後まで贅沢な気分を味わうことができました。 8: シーザースパレスに新しく出来たQUAスパのジャグジーも立派。 |
Hotel Mandaley Bayに入っている、Spa Mandaleyは個人的にお気に入りのスパになりました。施設利用料30ドル/日とちょっとだけ他ホテルより高めですが、それでも納得のきれいな設備とアメニティ、また全体としてトロピカル&エキゾチックな雰囲気が、アジアンスパに慣れた日本人にはなんとなく落着く感じがしました。 お風呂でリラックス目的客には嬉しい設備、浴槽が4つもあって、温度が3段階に分かれているので好きな場所でくつろげます。サウナも2個あり、広さも十分あるので、ジャグジー周りのデッキチェアで休憩、ジャグジーで温まる、休憩・・・ととてもゆったりした時間をすごすことができました。また、ボトル入りのミネラルウォーター飲み放題なのも、風呂人としてはちょっと嬉しかったです(他施設は、ラウンジにあるウォーターサーバーからコップで飲む式が多い)。 |
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10: Quaスパはジャグジー充実、やはり新しいスパがほど共用設備が充実しています。 11: サーカスサーカスの露天ジャグジー。 |
最後に2006年にオープンした、シーザースパレスにあるQua Baths & Spaをご紹介。新しい充実の設備だけに、施設利用料はやや高めの45ドル/日(フィットネスセンターも利用可)です。 シンプルモダンな内装と全体的に暗めの照明が落着くスパは、名前にBathsとつくだけあってジャグジーが2ヶ所に分かれて4つ、サウナが3種(フィンランドサウナ、ハーバルスチーム、あと1つは全米初だという人口雪を使ったクールダウン室Arctic、ただ私が入った時は特に雪らしきものはなかった)ありました。トリートメントルームは51もあり、ジャグジー付きスイートや、ヴィシーシャワー付の部屋など、とにかく設備は広く充実しています。ただ、それだけ大規模なだけに、比較的お客さん、セラピストの出入りが多く、そういう意味では多少落着かない感じはしました。 新しくきれいな館内は、トリートメント利用でジャグジーなどをおまけで使うのであれば、十分納得のスパでしたが(75ドル以上のトリートメントで施設利用料無料)、単にお風呂利用目的だけで高い施設利用料を払うほどかな、と考えるとちょっと微妙な感じもするスパでした。 日々変化するラスベガス、他に気になるホテルスパとしては、最後に行った2007年秋に改装中だったホテルミラージュのスパ、ヨーロピアンゴージャスな雰囲気のジャグジーが出来たようです。また、宿泊者利用のみですがベラッジオもジャグジーが充実している様子で気になっています。 <2007.10> ※トリートメントを利用していいスパと、入浴目的で入っていいスパというのは多少違うので、以上、あくまで施設利用を前提としてのコメントとして参考にしていただければ幸いです。 また、わざわざ高いホテルスパを利用しなくても、ラスベガスにはデイスパや、サーカスサーカスのオートキャンプ場の露天ジャグジー(写真11)など、気軽に利用できるスポットも色々あるので、それを探すのもひとつの楽しみ方かもしれません。 |