世界遺産の自然が残る島、屋久島。 突然大粒の雨が降ったり、山に濃い霧がかかったり、神秘を感じる荒々しい自然の島の中には、映画もののけ姫の舞台モデルになったといわれる杉の森があります。 有名な縄文杉や、岩が苔むした清流も美しいのですが、ここの温泉も同様に自然を十分に感じる素晴らしい温泉でした。島内には、5つの浴場がありますが、お気に入りはここ湯泊温泉です。 島の南西の海辺にあって、太平洋と一体化できる温泉なのですが、難点は潮の満ち干きによって温度が変わること。ただ、その面倒さえも日頃満ち干きなんて忘れている現代人にはありがたいように思いました。 ![]() |
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1: 世界遺産に登録されている島の西側の風景。こちら側には家などは全くありません。 2: 記念動物の「ヤクシカ」、もののけの森で出会うと、まるでヤックルの子供のように見えました。 |
駐車場からすぐのところに男女別の岩風呂(といっても簡単な塀があるだけで実質オープン)があり、さらにそれを奥に進むと、波打ち際に混浴の浴槽が1つあります。のんびりぼーっと入りたくても、結構散歩中の人や観光客がやってきます。手前の温泉は、地元の人の交流の場になっているようで、犬を散歩ついでに洗っていったりする人もいました。また、海沿いにあるからといって水着で入っていたら、地元のおばちゃんに怒られました。(でもなぜかタオルはOKでした)
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3: 手前の露天風呂、こちらも十分眺めがよいです。地元の人たちは気軽に夫婦で入っていたりしました。 4: これが奥にあるお勧め露天風呂、もう自然そのもので、満潮だと海に沈んでしまいます。 5: 屋久島で人気のレジャー、シーカヤックを。 波がそれほど強くない場所でやるので眺めをのんびり楽しめました。 6: 縄文杉コース途中にあるウィルソン株。中が空洞になっていて、まるで家のようになっています。 7: 他の屋久島の温泉もよかったですが、これは一番新しい尾之間温泉です。 |
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奥の温泉は、そのまま海と一体化しているので、満潮の時は海に沈んでしまうし、ほどよい潮の時にこないと冷たかったりします。 無色透明の硫黄泉ですが、海水とざっているので特に硫黄らしさは感じなかったです。大体37℃ほどとぬるめなのですが、逆にのぼせないのでずっと入っていられるのがありがたかったです。 昼間風景を楽しみながら入るのもいいですが、やっぱり夜にぼーっと星を見ながら入るのが最高です。周囲に明かりのある建物などは全くないので、ただひたすら波の音と星の光だけを感じれる温泉は、瞑想や考え事するには最適の環境でした。 他の屋久島の温泉は、内風呂だったり、露天でもあまりに有名だったりするので、ここはひっそりと自然のまま残ってほしい、そんな屋久島らしい温泉でした。 <2002/9> |