川原毛大湯滝は、秋田小安温泉郷奥の泥湯温泉近く、川原毛の地獄下にある自然の温泉の滝です。 川原毛地獄は、南部の恐山、越中の立山と共に日本三大霊山の一つであり、王朝時代から多くの修験者や参詣人が訪れ、女人禁制の山だったそう。確かに、白い山肌が奇岩におおわれ、あちこちから硫黄や水蒸気が噴出している様は地獄というネーミングも納得。駐車場に車と停め、地獄探索ルートを歩くもよし、湯滝に浸かるもよし、自然の力を感じるお勧め観光スポットです。 湯滝へは、駐車場から徒歩で15分ほど。すでに温泉成分たっぷりの小川沿いに遊歩道を歩いていきます。 7月上旬から9月中旬が入浴に適した時期で、11月上旬から5月上旬までは道路が閉鎖になる、期間限定の温泉です。 ![]() |
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1: 湯滝全景、滝と湯壷と流れる川と。自然そのままです。 2: 緑が気持ちいい湯滝までの道。行きは下りで、帰りが登りです。 3: 滝の正面、左右2本の滝はどちらも素晴らしい温泉です。 4: 湯壷で温泉を堪能。正面左の筋の途中に2つ、下に1つ、 右の滝下に1つと合計4つの自然の浴槽があります。 |
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地獄やその途中の小川で湧いて流れてくる湯の滝は、酸性のナトリウム塩化物硫黄塩泉。 透明緑色のきれいな色の湯です。 強い酸なので、目に入ったり、傷があるとかなり沁みます。湯壷に浸かる時、どうしても滝の霧のようなしぶきが目に入るので、ゆっくり浸かりたいならゴーグルがあるといいと思います(常連さんはしっかり水中眼鏡持参でした)。 |
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5: 湯壷はきれいに丸い浴槽になっています。薄緑色の湯が本当にきれい。 6: 脱衣小屋もちゃんと男女別にあります。 シャワーなどはないので、肌が弱い人は出てからよく体を拭いたほうがよいと思います。 7: 自然の打たせ湯にご満悦。一番長い滝の打たせ湯はすごい水圧なので要注意。 |
8月上旬の天気のよい日に行きましたが、気温25℃、湯温40℃ほどでベストな状態でした。泉温は50℃とありましたが、湯つぼや小川は随分温度が下がっているので、やはり夏の暑い時期でないと寒いのではと思います。 また、湯滝まで行かなくても、地獄周辺の川も温かく、勝手に湯舟を作って入ることもできます (どちらにしても水着着用です)。 川遊び、滝温泉で身体が冷えちゃったり汚れたら、地獄横にある泥湯温泉がお勧めです。 以上、自然のままでこれだけ条件(アクセス・温度・泉質・環境)の整った温泉はなかなかないと思います。天候や気温に左右されますが、野天にしてはアクセスも整っているので、天気の良い日に近くに寄ったら是非体験することをお勧めしたい温泉でした。 <2006.8> |