パクベンは、ラオスの北西、メコン川沿いの小さな村です。 国境のフエサイからラオス第二の都市、ルアンパバーンへのちょうど中間にあって、メコン川下りの中継点でもあります。 メインストリート(他に道はない)沿いに、小さなホテルが10軒ほど、食堂が数軒あり、特に観光ポイントはありませんが、メコン川の旅で必ず泊まる場所なので、観光客が多くホテルは争奪戦になりました。(観光客は皆同じボートで到着するので、すぐ舟を降りて部屋をとらないと安くていい所からなくなっていきます) そんな町の中にひっそりと薬草サウナ屋さんがありました。知らなければ気がつかないほど素っ気無い外観です。 |
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1: メコンの朝日。メコンの流れは悠々と、とにかく穏やかな時間が流れて行きます。 2: パクベンの町並み。木造平屋が並んで中央部だけ道が舗装されています。 3: 薬草サウナと薬草茶(ハーブティー)、ルアンパバーンなどあちこちにありますが、大体木造2階建てが多いです。 4: サウナの外観、普通の家屋と見た目変わりません。 5: 夜はテレビのある家にあつまって、皆でテレビを見ていました。昔の日本みたい・・・ |
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入口で入場料を払って中へ。パレオのような布を渡され、更衣室で布一枚だけになります。だいたいどこのサウナも木造の2階建てで似た造りなのですが、ここはサウナ前のテラスからメコン川が眺められる所が気持ちよかったです。 サウナは、3畳ほどの床も壁も椅子も全て木で出来た小さな部屋が2つあり(男女用)、足元から独特な薬草の匂いのするスチームが上がってきています。温度はフエサイのサウナほど熱くありませんでしたが、係の人に「何度?」と聞いたら、そんな事聞く人がいるなんて!温度計ないから分からないよ〜、とのこと。要するに温度管理は適当なので、きっと日によって違うと思います。 ところで薬草サウナの入り方は、岩盤浴とほぼ同じで、まずシャワー、サウナ15分位、外でハーブティーを飲んで5分ほど涼んで、またサウナ、涼む、というのを数回繰り返したら、最後はそのままで終わりです。たっぷりかいた汗と蒸気は薬草成分が含まれているのでシャワーで流さず、そのままテラスで乾かします。ぼーっとメコンを眺めながら、美味しいハーブティー(飲み放題)をいただいていれば自然に乾くので、それで終了。体から微かに香る薬草匂にほくほくしながらホテルへ戻りました。 この村は、夜になると電気が止まるので辺り一面真っ暗になります。サウナとラオ酒でほてった体を、真っ暗な中確かに流れるメコンの流れと、星空を眺めながら涼む究極の贅沢を是非味わってみてください。きっとラオスが好きになります。 <2007.2> |