滑川温泉は、1762年創業の江戸時代からの湯治の宿で、吾妻山への登山口、前川上流の山奥にあって大自然の中にぽつっとたつ一軒宿です。 大沢の郷士斉藤盛房がこの付近の川を渡る際、岩石を滑ってころんだ時に手に温かい石を見つけ、温泉の湧出を発見したそうで、名前の由来は、滑る川、というそのままなところが面白いです。 宿の横に川が流れていて滝があり、川の上にはつり橋がかかっていて、とっても絵になる風景です。釣り橋には門がついていますが、その奥に行くと、遊歩道、登山口へと続きます。 |
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1: 山の中の一軒宿、滑川温泉を姥湯方面の道路上から見下ろした所。 2: 温泉入口。玄関の造りがなんとも期待をあおってくれます。 3: 女性用内風呂、ほんとうにきれいな湯色です。 |
歴史を感じる建物内、素朴ながら重厚な雰囲気が漂っています。変に昔風の造りをウリにしていないで、そっけない所が清々しいです。 お風呂は、川沿いの露天と男女の内湯がありますが、露天は混浴です。ちょっとした着替え小屋がありますが、何しろオープン、写真左のように川沿いを裸で歩かなきゃいけないので、見晴らしがよすぎて女の人はちょっと入りにくいかもしれません。 |
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4: 旅館の廊下、古いながらもきれいに掃除されていて、柱が黒光りしていました。 5: 露天の様子。ごろごろとした岩が連なる清流沿いにぽつっとあります。 |
福島屋は本当に大自然の中にあるので、露天は荒々しいほどの自然をダイレクトに感じられます。季節によって、山桜や新緑、紅葉に雪見、など色々な風景を楽しむ事ができます。 そんなオープンな露天、素晴らしいのですが男性の団体などがいて入れなかった女性には、女子専用の内湯があります。5人でいっぱいになってしまう大きさですが(そんなに混んでる事はないのでほぼ貸切)、やっぱりきれいな乳白色のお湯でとっても滑らか(成分表はこちら)。造りも天井も高くて、窓から入る光が気持ちよい雰囲気のあるお風呂でした。 また、お風呂以外の建物も、昔からの湯治場の雰囲気が漂っていて、炊事場などあってとってもレトロ。のんびり逗留するには最適の宿だと思いました。 |