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たから荘 蛇の湯温泉 : heavenly-spring.com

たから荘 蛇の湯温泉

たから荘 蛇の湯温泉
蛇の湯(じゃのゆ)温泉、たから荘は、東京の最西にある歴史ある温泉宿です。ちょっと変わった温泉地の名の由来は、傷ついた大蛇が川原の湯で傷を治したのという伝説からだそう。
檜原村の最奥地数馬にあって、藁葺き屋根が印象的な旅館の建物は、数馬独特の「兜造り」と呼ばれる合掌造りになっています。500年の歴史のあるたから荘の二重兜はすばらしい文化財です。
東京都内とはいえ、周りは緑のみの長閑な田舎です。お店は何もなく買物などには困るので、何か必要な場合は、駅周辺で前もって準備して行った方がよいと思います。

★★★
★★★★
★★★
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★★★☆

東京都西多摩郡檜原村2465
042-598-6001
入浴料金 :  1000円
行き方: 電車・バスならJR武蔵五日市駅より西東京バス「数馬行」で約60分、仲の平下車して徒歩2分です。車なら、中央道八王子I.Cより五日市街道・檜原街道経由で75分位、中央道上野原I.Cから甲武トンネル経由で40分ほどです。
左: 趣ある兜造りの本館。

「蛇の湯温泉」は、東京都最西の温泉というだけでなく、古く「武蔵野風土記」にも記載されている歴史ある温泉でもあります。
また、東京都内で唯一の「日本秘湯を守る会」の会員宿であるたから荘の入口には、ちゃんと秘湯の会のちょうちんが下がっていました。
写真左 : 中に入ると懐かしい雰囲気、ロビーは昭和初期にタイムスリップしたような気がする一角です。

写真右 : お部屋は比較的新しいシンプルな畳の部屋でした。きれいにリニューアルされています。
お風呂は、男女別に内風呂が1つづつ、宿泊棟から川沿いに降りていった別棟にあります。
石タイル張りのシンプルな浴槽ですが、窓を開けると眼下に流れる南秋川の源流と、山の緑が東京である事を忘れさせてくれます。
日帰り入浴もありますが、混みあうこともないので、新鮮なお湯が楽しむことができました。お湯は無色透明で、アルカリ性、お肌がつるつるするくせのないお湯です。泉質は、単純硫化水素泉(緊張性低張冷鉱泉)、PH9、一部循環、源泉の温度はやや低いので加熱をしています。特に強い個性があるわけではないですが、しみじみといい湯だということを感じさせる優しい湯ざわりでした。
たから荘の夜ご飯
春だったので、地元とれた蕗・蕨・芹・タラノメなどの山菜中心なお食事で、とても健康的かつ旬の味を楽しめました。山菜やきのこなどは家族総出で山から採ってくるそう、ありがたい味です。また、地元名産のこんにゃくの刺身なども美味しく、味噌も手作りとのこと。懐かしい山の味を堪能できました。
個人的な好みで言えば、せっかくなので無理やりお肉などつけないで、もっと思い切った地元食材ばかりのシーフードベジタリアン料理(川魚と山菜・野菜メイン)にしてしまってもいいのでは、と思いました。
以上、東京にありながら、どこか遠く、秘湯に来た感を十分に味わえる、歴史ある温泉宿でした。温泉は内湯だけだし、特別に印象的な点があるわけではないですが、地味にいいお湯となんとなく落ち着ける雰囲気、そして地元の味。日帰り入浴用というよりは、近くでのんびり篭りたい、そんな時にいい宿だと思いました。  <2006.4>