スパディオは板橋区の住宅街の中にぽつっと建つ日帰り温泉施設です。本当に普通の町中に建っているので(しかも駅から遠い)、初めて行く人は送迎バスを利用した方がよいでしょう。 住宅に混じってさりげなく建つその施設の外観は、ガラスと鉄の近代的な作り。でもおしゃれ!というよりはそっけないというか味気ない印象を受けました。 いわゆる営利目的の日帰り施設とは思えない造り、なにか税金が投入されているような匂いが漂っていましたが、実際運営はどこがやっているんでしょうか(入口入ったらすぐエスカレーター、普通営利目的ならこんなプランは作らないと思うのですが、結構びっくりしました)。 |
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温浴施設では珍しいエスカレーターで2階に上がると、広々としたフロントとロビーが。広い割に人が少なく地方の健康センターに来たような感じです。 | ||
アーバンスパ、と名のっていますが、館内のインテリアはべたな業務用家具メーカーのカタログそのまま。どう考えても公共健康センターとしか思えない雰囲気です。 |
写真はラウンジと、リラクゼーションエリア。 ラウンジでは簡単なドリンク類を出していて、横にはべたな和食レストランもありました。 | ||
リラクゼーションエリアには、テレビつきリクライニングチェアが並び、おじ様たちのイビキが響きわたっていました。かと思ったら子供の騒ぐ声がしたり、男女が別れていないのでいまいち落ち着かない感じ、椅子も毛布も年期が入っていて、全体的によどんだ雰囲気の部屋でした。 (入って慣れてしまえばまったりできるのですが、あまり女性向きではないと思います) お風呂は、内湯浴槽が4つ、露天が2つ、サウナが高温、スチームの2つありました。内湯は5種類ものジャグジーがあり、一生懸命お腹の肉を水流にもませているおばちゃん続出でした。 |
リラクゼーション系というよりは健康系機能系浴槽は、プールのような雰囲気です。 | ||
温泉は内湯に一つ(多分加水)、露天に2つの洋風浴槽があり、片方はジャグジーになっています。茶褐色透明のお湯、塩味を感じる以外はそれほど浴感が薄いお湯でした。もしかしたらかなり循環しているのかもしれません。泉質は弱アルカリのナトリウム塩化物泉、PH7.5という東京にありがちなお湯です。 個人的にいいなと思ったのは、ジャグジーの種類が多くて浴槽のお湯が階段を滝のようにあふれ流れだしている所と、エステバスという超強力ジェット、空いているところ(心配になるほどがらがらでした)。いまいちだなーと思ったのは、やはり個人の境壁のない洗い場と、タオルや館内着をそのまま業者のリネンカートに返す所。もう運営が手抜きなどがばればれで興ざめでした。 以上、板橋のURBAN SPA、SPADIOでしたが、個人的感想としては、あまり運営に意欲というかコダワリを全く感じない、生気のない施設でまた行きたいとは思いませんでした。近所に住んでいてちょっとした銭湯代りならいいかもしれないけれど、あの集客具合であの施設維持は厳しいだろう・・・と余計な心配をしてしまうような日帰り温泉でした。 <2006.2> |