桃仙温泉は、池袋駅より徒歩7分、住宅街にひっそり建つ温泉銭湯です。 その姿は、池袋風というか、コンクリ造の低層マンションの1、2階にあって、住宅街になじんでいます。夜は黄色いビニール屋根と緑に光る「バイブラバス」と書いてある看板がちょっと怪しげですが、普通の東京都認定の銭湯です。 そんなうっかり見落としそうな外観の銭湯ですが、中ではしっかりした温泉、鉄鉱泉を楽しめます。また、中の造りもちょっと変わっていて、普通銭湯だと、定番の壁絵がある懐かしいパターンか、スーパー銭湯風か大体の型があるのですが、ここは独特。脱衣所の上には不思議なロフトがあったり、面白い造りでした。 |
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まるで田舎のスナックのような入口は、知らなければ怪しいお店と勘違いしてしまうかも。 中はいたって健全な銭湯で、浴室には温泉と普通のお湯の浴槽2つありました。 普通の浴槽は、小さいながら泡風呂・ジェットバス・マッサージバス・寝風呂とあって、私はこちらの浴槽の方が気に入りました。また、よくある銭湯と違ってなんとも独特なプランで、(良く言えば)スイスやドイツの田舎町にあるバスハウスチックな感じがしました。 |
左: 脱衣所から浴場は大きなガラスで仕切られています。 右: 窓がないので地下にいるような不思議な雰囲気です。 |
温泉は鉄鉱泉で、黄土色のお湯43度、特に鉄臭などはなく、ややざらつく感じのするお湯でした。有馬温泉がやや薄くなった感じでしょうか。 左の写真は、脱衣場の様子。ロフトがあって、上がちょっとした休憩所になっています。ロフトの分、天井が高くて、片面が全面浴室とのガラス壁になっている不思議な造りです。 やはり銭湯、地元のおばちゃんたちの社交場になっていて、浴室に入るときは多くの人が挨拶をしていました。脱衣場もにぎやかです。 以上、特別いいお湯!というわけではありませんでしたが、都会にあって銭湯金額で、ちょっとした癒し空間ってのは悪くないと思いました。場所が少し分かりにくいとはいえ、駅から近いので、色々使い勝手がいいと思います。 <2005/4> |