川俣温泉は、鬼怒川の奥、日光、いろは坂や中禅寺湖の北にある、鬼怒川の渓流沿いの温泉地です。近くに間欠泉もあることで知られています。 そんな川俣温泉の中、川沿いの県道23号と女夫渕方面に向かう途中の道沿いにある一柳閣は、秘湯を守る会に登録されていますが、アクセスは悪くなく、比較的新しい雰囲気の温泉宿です(鬼怒川からの場合、日光からの道はかなりカーブが多いです)。 道路から見ると、平屋建てのように見える大きな旅館は、渓谷に下がって建っているので、実際はロビーが最上階で、客室やお風呂は川に近い下階にあり、館内どこからでも対岸の緑と鬼怒川を眺められるようになっていました。 |
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この宿には、内湯が男女各1、露天風呂は混浴が2つと女性専用露天が2つ、貸切露天が3つあります。どれも川沿いにあって、緑と清流を眺めながらの露天が気持ちいいです。 |
左写真: 女性用露天風呂(パンフレットより)、屋根がついているので天気が悪くても大丈夫です。 この宿は2つの自家源泉を持っており、泉質は無色透明の単純泉、PH8ほどのややアルカリ性のなめらかなお湯です。 露天はどれも開放的な作りで、混浴風呂は正直女性にはちょっと使いづらく、実質男性用のお風呂になっていました。 | |
貸切風呂は、空いていれば自由に使える形式で、30分で交代するように、となっています。わざわざ時間を指定、予約しないで入れるのは便利ですが、3つ全部入ろうと思うと、空いているタイミングを計るのがちょっと面倒でもありました。また、造りは岩風呂、檜風呂、洞窟風呂とそれぞれ異なっていて、これを自由に貸しきって何度も入れるのはなんとも贅沢な気分でした。 宿としては、特に他に印象的な所はなく、秘湯の会の宿ということで鄙びた雰囲気を期待していたら、予想外に大きな温泉ホテル的な雰囲気でそれはちょっと残念でした。ただ、宿の雰囲気はおいておいて、とにかくお風呂の雰囲気が素敵なので、すべてよし、という所でしょうか。特に、新緑や紅葉の時期、雪の露天はさらに美しいと思います。 <2001.11> |