栃木、塩原温泉郷の11ある湯元のひとつ、元湯温泉は赤川湖畔に湧く温泉地で塩原発祥の温泉地です。ほとんどの湯元は上三衣塩原駅と那須塩原駅を結ぶ400号沿いにありますが、この元湯と新湯だけは、国道から山に入ったところにあります。 元湯には現在3軒の旅館がありますが、川沿いの露天が楽しめるのは、この元泉館だけです。 その名の通り源泉を持っていて、とちぎにごり湯の会にも入っている立派な濁り湯掛け流し、3種ある源泉はどれも乳白色の湯ですが微妙に成分が違います。 大浴場と露天は離れにあり(後から増築したと思われる)、男女別に1つづつ、他に館内に分散して岩風呂、桧風呂が1つづつあります。 辺り一体に硫黄の匂いが漂い、森と清流からはマイナスイオンと、自然に癒される湯治宿です。 |
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1: 箒川の支流、赤川を臨む露天風呂。湯はきれいな薄緑の乳白色に濁っていました。 2: 広々した内湯大浴場、洗い場もちゃんとあります。 3: 脱衣場からも川が眺められる素適な造り。横の大出館はかなり鄙びた造りだったので (洗い場にシャワーがない)、その後にこちらに入ったら、きれいだー!と感動してしまいました。 |
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やわらかな硫黄の香のする炭酸泉は、肌になめらか。乳白濁の湯だと酸が強い事が多いですが、ここはほぼ中性(PH6.5-7)でとても柔かかったです。飲泉も可能で、泊まると温泉粥を出してくれるそう。 元湯の中でも露天棟は比較的新しく、秘湯になれていない人でも気軽に入れる温泉だと思います。 以上、塩原市街地や那須にも近いので、観光ルート中の1つの宿として、ひたすら温泉と緑を楽しむのにはいい宿だと思いました。 <2006.7> |