|
福島屋は、熱海に2つある温泉銭湯のうちのひとつ（と観光局には教えられたのですが、共同浴場はもっとありますし、ここは温泉旅館です）で、駅から徒歩10分ほどの大通り沿い、熱海七湯・風呂の湯のモニュメント横にあります。 シャッターが下りたビルが並ぶ、うら寂れた熱海の商店街通り沿いに建つその外観は、周辺のビルにも負けず劣らず、かなり年季を感じさせる鄙びた施設ですが、中はきれいに清掃されていました。 |
|
| ||||||||
 |
福島屋の入り口、玄関を入った所 これまたなんとも古い銭湯のような表示や造りが懐かしいです。ここは温泉旅館なのですが、なぜかフロントは銭湯の番台風で、料金表からしてとにかく鄙びた感じがたまらないです。 入浴料はたったの400円、銭湯価格です。また、タオルなども販売していました。 |
 |
福島屋旅館の内湯 男女別の浴室には、不思議な形に広めで内湯が2つありました。浴槽は懐かしい雰囲気のタイル張り、なんとも言えないレトロムードが漂います。お湯が良くてなめらか、弱い塩味のする塩化物泉、柔らかいお湯でした。それほど熱くもないのでついついぼーっと長湯してしまいたくなる感じですが、湯冷めしにくくぽかぽかします。正直熱海にあるホテルの湯にはあまり感心しないこともあったのですが、ここの湯はしみじみと本当の熱海の湯のよさを伝えてくれている気がしました。 地元の人は気軽な銭湯感覚で使っている様子ですが、さほど混むこともなさそうで、私も貸切に近い状態でのんびり長湯できました。まるで、気分はおばあちゃんちのお風呂に入っているような懐かしさと安心感。まだまだこんないい湯を楽しめる場所が残っていて、東京からのアクセスがよく、海もあって、実はお湯もいい、熱海温泉にはなんとか頑張ってほしいと思ってしまう、そんな日帰り利用もできる温泉旅館でした。 以前、ここは日帰り利用のみ、と紹介してしまいましたが、2008年現在も旅館として営業しています。福島屋さん、大変失礼いたしました。<2008.11> |
