高友旅館は、鳴子温泉の中の唯一の「黒湯」をはじめとした4種類の源泉があることで知られる旅館です。 鳴子温泉は、福島県の飯坂温泉、宮城県の秋保温泉とともに奥州三名湯に数えられ、2007年、旅の手帖による「青春18きっぷでいく温泉番付」で「東の横綱」に認定されたという実力派の温泉です。東京から電車でのアクセスもよく、それでいてこれだけの泉質を持っていながら、意外に知名度は低めなこの温泉地、これからもっと人気が出るのでは、と勝手に思っています。 |
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1: 話題の黒湯、大浴場は混浴になっています。 2: 大浴場の横を仕切ったように、女性用の小さな黒湯浴槽もあります。 そこにいた蛙と思われるもの、泉質のせいか、あちこちコーティングされています。 |
東鳴子にあって独特の泉質をもつ高友旅館には、湯治場としての面影が残る自炊部があります。 有名な黒湯は、黒湯といっても黒くはなくて、独特のやや緑っぽい茶色の湯で含重曹-硫黄泉。油分が入っている所が珍しいと聞いていたのですが、多少匂いがする程度で油は浮いてませんでした(当たり前か)。それにしても、独特の香りととろみ、不思議な温泉です。 |
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3: 大浴場横の女性用内湯。ほぼ貸切で黒湯を堪能できました。 4: 重曹硫化水素泉の「ラムネ風呂(女性用)」 |
黒湯のほかには、重曹硫化水素泉の「ラムネ風呂」「ひょうたん風呂」、含土類-重曹泉の「プール風呂」「もみじ風呂」、貸切湯もあります。 それぞれは古さを感じる小さな浴室にあって、湯治の宿を実感できます。ラムネ風呂は、黒湯とまったく違う透明な湯でさらっとしていました。成分表はこちらへ。 とにかく珍しい湯を比べなら入ることができる、泉質にこだわる人にはかなりたまらない宿だと思いました。 |