満願寺温泉は、黒川温泉の南西にある小さな志津川沿いの温泉町です。 名前の由来は、文永11年(1274年)蒙古襲来の時、北条六朗時定が鎮圧祈願を込めて建立した「満願寺」から。 お寺があるだけの小さな町には、宿が3軒ほどあり、旅館静泉荘の前の川沿いにこの露天風呂があります。川底から湧くこの湯は、地元の人の洗い場になっており、洗濯物や野菜、食器などを洗っているのどかな風景が見られます。 同じく川沿いには公民館的な「温泉館」や、掘建て小屋のような浴場もあります。ほんの50mほどの間に3つの公共浴場があるのは、湯量が豊富な温泉ならではです。 |
|
1. | 2. |
1: 川沿いの公共浴場その1。瑞雲荘に入る橋の下にあります。 川底から湯が湧いているので、その場所そのまま川縁に掘建て小屋を建てただけ、といった感じです。 2: 中には大きなコンクリートの浴槽が。 川と同じレベルに浴槽があるので、入口から降りる造りになっています。 3: 川縁の露天風呂、道路から真正面に見えるオープンスペースです。 4: 露天風呂の浴槽の底は泥のまま、その中からぽこぽこと湯が湧きだす穴が。 5: 橋からも丸見え!女性にはかなり厳しいお風呂です。 |
4. |
||
3.5. |
川底から湧く無色透明のアルカリ性単純泉は、特に強い個性はないですがなめらか。自然に湧いて、そのまま浴槽から流れ出て行く湯を楽しめる地元民専用っぽい雰囲気の浴室でした。 また、川縁の露天風呂は、とにかくオープン。360℃どこからも丸見えなので、女性には入りにいくのが残念。また湯面が川面と同じ高さなので、雨が降った日は浴槽自体が水没していました。後は、地元の人の洗い場なので、洗剤が流れていたり、正直あまりきれいでなく、足をつけるのがせいぜいといった感じでした。 以上、黒川温泉から近いし、ふらっとドライブに寄るにはいい温泉でしたが、自然なまま故の汚さが気になってしまう、女性にはあまりお勧めできない温泉でした。ゆっくり湯を楽しみたいなら、すぐ横の温泉館か、もしくは車なら黒川などいい温泉がいっぱいあるのでそちらをお勧めしたいと思います。 <2005.7> |