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横浜 SPA EAS スパイアス : heavenly-spring.com

横浜 SPA EAS スパイアス

横浜 SPA EAS スパイアス
横浜市民の憩いの場、ハマボールが閉場になって2年。ついに新しくなって帰ってきたハマボールと共に、日帰り温泉スパが2009年3月12日にオープンしました。
横浜駅から徒歩5分、ビブレの横という好立地に建つビル、EAS(イアス)は8階建て。眺めのよい最上階に新しいハマボール(ボーリング場)が入り、その下4階から7階が、日帰り温泉スパ EASになっています。他には、レストラン、カフェが数軒とフィットネスセンター、カラオケが入っています。
さて、このSPA EAS(スパ・イアス)、都市型温泉スパの老舗、後楽園ラクーアのプロデュース、運営によるもの。横浜にラクーアが出来た!と喜んで出かけて行ってきました。

★★★★
★★★
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横浜市西区北幸2-2-1 イアス内 4階~7階
045-290-2080
URL :  http://www.spa-eas.com/
入浴料金 :  2700円
アクセス: JR横浜駅から西口に出て、高島屋とシェラトンの間の道をまっすぐいくと、ビブレの向かいにあります。駅を出てから徒歩5分ほど。
1. 2.
1: ハマボールイアスの外観。予想外に大きなビルには沢山のレストランなどが入っています。
2: 女性のロッカールーム。メインターゲット層が20~40代女性、大人のための極上スパ
   というだけあって全体的にシンプルシックかつ少しだけフェミニンな感じでした。
きれいな総合ビルに入ってエレベーターで4階へ。意外にそっけない入口の反対側には、リゾート風のカラオケ店とカフェが。
靴を脱いで下駄箱に入れると、こちらへどうぞとゲートの向こうで笑顔のお姉さんが呼んでくれました。入口も出口もゲートは狭く、でもフロントロビーは広々。こんな所にも、ラクーア運営から得たノウハウが反映されているようです。
白く長いカウンターに、同じく白いユニフォームのお姉さんたちがずらーっと並んでいました。ここでチェックインを済まして、一つ上のフロアで館内着やタオルを受け取ります。また、このフロント横に、トリートメント類の総合カウンターがあったのですが、6軒ある外注のマッサージ屋さんの説明員がそれぞれ並んでいるだけで、総合的に案内してくれるわけではないのが微妙・・・と思いました。結局ここではマッサージを決めきれずに店舗を見てから予約することに。


3. 4. 5.
3: 館内着は女性がかぶりと前あきの2タイプあります。
   素材は化繊で、一応発汗対応素材だと思いますが、ちょっと汗がべたっとしました。
4: パウダールームもシンプルシック。お風呂の脱衣所横以外に、
   岩盤エリアにも小さなパウダーコーナーがありました(誰も使ってなかったけど)。
5: 女性内湯。全体的にカラフルなタイル張りで、
   他のエリアのシンプルシック系と統一感がないな、と感じました。
平日の昼間だったせいか、広々した館内にお客さんは疎ら。ほとんどがおばさん軍団か母子らしき女性で、男性客は、数時間いて2人しか見かけませんでした。ラクーアは常に混みあっているので、その差にちょっとびっくりしました。使う方としては、ゆったり利用できてとても良かったのですが、運営の事を考えるとちょっと心配になるレベルです、って大変なおせっかいですが。
さて、お風呂ですが、面積としてはラクーアの半分ほどの広さのタイル張りの浴室に、温泉浴槽ひとつ、ジャグジー白湯がひとつ、水風呂ひとつ、サウナが高温とスチームの2つあって、横の半露天エリアに3つの浴槽がありました。洗面ブースには、2社のシャンプー・コンディショナー・ボディーソープが置かれ、ボディタオルも使い放題です。


6. 7. 8.
6: 内湯横の半露天エリア。温泉源泉浴槽があります。天井はふさがっていますが、
   横の大きな開口から外気と光が入ってくる気持ちの良いエリアです。
7: 休憩室も充実、これは女性専用エリアです。
8: レストランが2軒入っているのですが、片方は何故か沖縄料理やでした。
泉質は、首都圏のあちこちにある古代の海水が主原料の塩化物ナトリウム泉。褐色透明な湯は、温まりやすい塩の湯です。温泉の源泉浴槽と、加水加温している浴槽がありましたが、さほど大きな違いは感じられませんでした。また、人口の炭酸泉もあって、常連のおばさまたちにはここが一番人気の様子。確かに炭酸泉は体の反応が出やすい(温まりやすい)湯でした。
サウナはどちらもまあ悪くはないのですが、ごく普通で、結局一番個人的に気に入ったのは、ジャグジーでした。3種類のジェットはかなり強力で、マッサージ効果抜群!ただ、6人分(特に強力な立ちジェット湯は2ヶ所)しかないので、混みあう時は好みのジェットを確保するには多少待たないといけないかもしれません。

9. 10.
9: 低温サウナ、瑪瑙(メノウ)。いくつもある部屋の中で、落着き度と発汗度から
   ここが一番お気に入りとなりました。ただし定員6名なので土日は埋まっているかも。
10: クールダウン用の部屋、涼風。この部屋の低反発ウレタン製のリクライニングチェアが気持ちいい!
さて、お風呂が終わったら、館内着を着て岩盤・低温サウナエリアへ。このスパイアスのひとつの売りは、この岩盤部屋が何種類もあることではないかと勝手に思っていますが、雰囲気や石材、温度の違う部屋が5つあるのです。それぞれ、クールダウン用のスペースも設けられているので、発汗と休憩を繰り返しながら癒されて、何も考えずにトドのようにごろごろと・・・結局スパの中で一番時間をすごしたエリアでした。

十分発汗したら水分補給が大切ですが、館内にはあまり給水器がないので(浴室内にひとつ)、レストランか休憩エリアのカフェに行くことになります。レストランは、2軒並んでいて、何でもありな食堂的なメニューのお店と沖縄料理屋があるのですが、どちらもどうも大人のスパ?的なメニューではなくて、館内の雰囲気と多少のギャップがありました。お酒を飲む男性客もいるので、多少庶民的なエリアも必要ということでしょうか。また、休憩エリア横のカフェでは、ヘルシー系のドリンクやスナックなどがあって、リクライニングシートに持って行って、ごろごろしながらいただけるのが良かったです。

11. 12. 13.
11: 大人な雰囲気な低温サウナ、火火。暖炉の火の揺らぎに和みます。
12: ドーム状のサウナ、玄奘ではロウリュウサービスが1日5回ほどあります。
13: 隣の東神奈川駅に出来た、ライバル的温泉スパ、インスパ。こちらもサウナが充実しています。
最後に、スパに欠かせない要素、トリートメント(マッサージ)ですが、現在、アカスリとヘアメイクを別にして、ここには6軒のお店が入っています。テナント式なので、今後変わるかもしれませんが、按摩系2軒、タイ式、中国式、アロマ、鍼とありました。各店舗、個性を出したメニューを作っているのですが、特別なメニューでなく普通にもまれたい場合は、どこにするかかなり迷うかもしれません。
6軒がまるで地下街の小道のような感じで通路の両側に並んでいて、各店舗、入口に呼込み人員をたてているので、この通路を通る時はちょっと面倒でした。気分は飲み屋街であちこちの客引きに声をかけられる時の面倒くささ、もしくはデパートの化粧品売り場で香水や新製品を売り込まれるような感じ、といったところでしょうか(もちろん、全くしつこくはないのですが)。フロント横の総合デスクも微妙だし、ここらへんがどうにかなればいいのにな、と個人的には思いました。

以上、出来立てほやほやのスパでしたが、一言でいうと、まあ悪くはないんじゃない?というような印象でした。もちろん定番要素は全て揃っているし、大人な雰囲気はいいし、サウナが色々あって、十分ゆったりとすごす事ができるのですが、じゃあ遠くからわざわざラクーアでもインスパでもなく、ここイアスを選ぶ理由は?というと・・・横浜駅に近いという好立地?というくらいかな、と。
ラクーアのイメージを期待していくと、あの広々とした非日常的な空間がなく、あくまでビルの中にある施設だな、といった雰囲気でちょっとがっかりするかもしれません。また、港の夜景など、横浜らしさを味わうなら、万葉の湯みなとみらいや、インスパの方が眺めはいいので、やっぱりイアスのうりは好立地かな、という所に落ちついてしまうのです。もちろん、この好立地というのは、とっても大きな優位点なわけで、ちょっと横浜で飲みすぎて終電逃しちゃった時などとても便利、横浜周辺で働いている人にはとてもいい癒し場所だと思います。
まだ出来たばかりなので、これから中身をより改良していって、ハマボールを超える認知度のある施設になってくれればな、と横浜市民として応援したいスパでした。 <2009.6>