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妙見温泉 おりはし旅館 : heavenly-spring.com

妙見温泉 おりはし旅館

妙見温泉 おりはし旅館
おりはし旅館は、鹿児島空港の近く、妙見温泉郷のなかほどにあって、創業明治12年の歴史ある老舗旅館です。
7万坪ほどの広い敷地に、歴史を感じさせる本館や別館、新しい離れなどの客室棟が点在しているため、緑に囲まれた静かな休日を過ごすことができます。また、どこに泊まるかによって、湯治向けの自炊棟は2,000円弱、別館は5,000円から、本館12,225円、離れは2万円前後と幅広い選択肢があって、その時の使い方によって部屋を選べるのが嬉しい宿です。
温泉は不思議な鶯色、褐色の濁り湯、もちろん源泉掛け流しで、また敷地内、別館山水荘に自噴しているキズ湯(33℃)は傷や肌に特に効く湯と知られています。

★★★★
★★★★☆
★★★☆
★★★☆
★★★☆

姶良郡牧園町下中津川2234
0995-77-2104
URL :  http://www.orihashi.co.jp/
入浴料金 :  300円~500円
アクセス: 車なら、504号、223号を経由して空港溝辺インターから約20分。JR隼人駅から約15分 JR国分駅からは約20分です。 また、妙見観光協会が温泉バス(温泉券付)を運行しています。
左 : 本館の様子
おりはし旅館はとっても風情のある旅館です。日本秘湯の会にも所属しています。
敷地うらに新館もありますが、やはりこの写真の旧館(本館)が味があって素敵です。館内も、旅館というよりは、誰かの旧家に泊まりに来たような雰囲気。部屋も襖でしきられているだけだったり、なんとも境界線が曖昧な古き良き日本が感じられます。(なので、お忍びだったり、プライベート感がほしい人は、離れを選んだ方がいいと思います)
別館の内風呂は、自噴泉のキズ湯です。
本館に泊まっても、こちら山水荘のお風呂を使うことができました。お湯はやや茶色っぽい白濁、造りはシンプルながらすばらしいお風呂で、浴室に入ると、かすかなミネラル(鉄)臭が香ってきました。またキズ湯の温度は33度と低いので、隣にある温かい浴槽と交互に入るようになっています。
泉質は、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・炭酸水素塩泉とのこと、ミネラル分が多いため、床一面に温泉成分が固まっていてぼこぼこ、足裏に刺激があるほどでした。

旅館のHPによると、13の湯殿があるとのことでしたが、入れたのは本館の内湯と露天風呂、山水荘の内湯と最近出来た貸切湯があり、後は離れの客室付浴場の事をさしているようです。
これが本館の露天風呂(女性)。
お湯の色がなんとも不思議ないい色で、緑っぽい灰色というか、今まで見たことないような深い色で感動ものでした。塀で囲まれている女湯の眺めはそんなによくはないのですが、こじんまりとして緑に囲まれているせいか、静かにしっとり入れるいいお風呂です(男性用の方が、眺めがよく多少大きめだそう)。

本館の内湯は、造りとしてはシンプルなタイル張りの浴室でしたが、お湯が沢山掛け流されていて、新鮮さを感じるお風呂でした。こちらは薄茶濁の湯で、やはりミネラル臭がして、やや炭酸らしさも感じるお湯でした。しっかり濃く、体に効きそうなお湯です。
また、お食事ですが、地元の食材を使った山里料理ということで、正直豪華さはないにしても、しみじみとした山の味を楽しむ事ができました。量は少なめ、腹八分目(六分目?)でこれまた体によさそうです。ただ、おばあちゃんちで食べているような地味な料理や、変わった食材を使ったものがあるので、好き嫌いのある人や、食事にこだわりたい人には多少物足りないかもしれません。

以上、建物の雰囲気といい、きれいな薄緑濁の掛け流し温泉といい、本当にすてきな旅館でした。客室数が少ないせいか、他のお客さんとあまり会うことがなく、静かにゆったりできる所もよく、緑の中でのんびりリフレッシュする事ができました。しみじみと、新鮮な炭酸・ミネラルたっぷりの濁り湯に浸かる幸せ、是非ここで味わって見てはいかがでしょうか。 <2002.9>