伊香保温泉は、群馬県高崎や前橋の北にある歴史ある温泉街で、日本で第一号の温泉都市計画のなされた街でもあります。(興味があれば、石段下にある徳富蘆花博物館内の、伊香保の歴史展にある浮世絵がお勧めです。) 伊香保といえば、やっぱり石段の温泉街。 石段の間にも、お湯が流れる管(小間口)が通っており、あちこちに湯釜があります。伊香保の面白いところは、山の上に温泉が湧いていて、それがどんどん下に流れ降りて配給されていくということ。そんな石段の入口にある公共風呂が、石段の湯で、ちょうど町の中心的な位置に建っています。 |
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![]() | ![]() | 伊香保温泉の中央にある観光名所の石段(左)、その入口にある公共風呂が石段の湯です。 |
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石段の湯は、公民館風な平屋造りの公共風呂ですが、ロビーではテレビを見たり新聞読んだりみんなまったりしていました。 受付でお金を払って、浴室へ。廊下に男女別の暖簾のかかった浴室が。 浴室はタイル張りで、10人定員ほどの大きさです。シャワーが10本ほど並んで、掛け流しの浴槽がひとつ、その外に涼むためのテラスがあります。 |
壁のライオン口から出てくるお湯は41~43℃、やや熱めです。茶褐色の湯ですが、鉄分味や匂いはなく、なめらかな湯でした。(山の上の露天では、かなり鉄分味があったのに、下まで降りてくるとかなり酸化されているようです) 成分表はこちらへ |
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どんどんと流れ込む湯は、そのまま浴槽外にかけながされているのでとてもきれいです。ちゃんとシャンプー・ボディーソープがあり、お風呂的な利用もできる便利な温泉です。 泉質は、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉、塩分を含む非常に温まる湯で、なれないとよく貧血起こすから気をつけて、とおばさんに言われました。地元密着ですが、外からの人もウェルカムなムードが心地よい、いいお湯を気軽に楽しめる伊香保唯一の公共風呂でした。 <2006.5> |