スマリェスケ温泉は、スロヴェニア南東部の田園地帯にぽつっと出来た自然型ヘルスリゾートです。首都リュブリャーナから1時間弱で着くアクセスの良さと、その緑に囲まれた長閑な雰囲気が、長期滞在者に人気の高原リゾートで、まるで1つのホテルのようにつながった4つのホテルとスパ・ヘルスセンターがあります。 高原ハイクが楽しめる緑豊かな高原リゾートには、ほとんど長期滞在者のみといった感じで、長期の治療的プログラムがあり、スパもマッサージだけでなく、機器を使ったエステに近いような本格的なプログラムなどがありました。また、Dolenjske Topliceと同じ経営のホテルなので、スパやホテルの造りが似ていますが、こちらの方がホテルが大規模でした。 |
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1: 大きなドームの下広がる屋内プール。 2: オープンエアのプールは緑に囲まれています。のんびり読書や日焼けを楽しんでいる人も。 |
広い館内を迷いつつプールエリアへ。基本は長期滞在で、ふらっとプールに入りに来た、なんて客を想定していないため、やや館内は不親切な気がしました。たどり着いたプール受付でお金を払って、ロッカーで水着に着替えます。 大型ホテルの外側に張り出したように出来た別館、プール棟には、屋外プール(30℃ほど)、屋内プール(37℃ほど)が3つ、横にはカフェがありました。屋外は緑の丘と森を眺められる長閑な雰囲気です。 |
3: 屋内の中央プール脇に小さな温かめの浴槽がありました。やっぱりここがお気に入り。 4: 周辺には本当になんにもない田舎です。長閑なスロバキアの田園風景の中の散歩に心温まります。 5: ホテルのロビー。割とそっけないシンプルな館内ですが 結局人がここに来る目的は優雅なホテルでなく、自然環境とトリートメントや治療なのでしょう。 |
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温泉は、源泉32℃の無色透明、無味無臭なミネラルウォーター的なお湯で、特に強い個性はありませんでした。 また、ここのプールのうりは、樫の木の露天浴槽があること。日本だと当たり前の檜風呂ですが、海外だと衛生法的な問題で、浴槽にはタイルしか使えなかったりすることが多く、岩風呂や木風呂などの自然物の浴槽は非常に珍しいのです。緑の中の木の浴槽に浸かっていると、ここは日本?と錯覚してしまうほど。後は温度さえもう少し高ければ文句ないのですが、とにかく気持ちのよいお風呂でした。 同系列のスパ施設Balnea同様、ここもプールエリア、サウナエリア、トリートメントエリアと分かれています。サウナエリアは4種のサウナとジャグジーを楽しめ、落ち着いた雰囲気の中くつろげるエリアでした。トリートメントは、一般的なマッサージ類、ロミロミ、チベタン、ストーンなどに加えて、特に葡萄を使ったピーリング(肌の再生プログラム)を売りにしているようでした。 残念ながら、今回はプールエリアのみの利用でしたが、時間があれば是非ゆっくりサウナやトリートメントを楽しみたい、そんな和やかなリゾートでした。温泉だけを目的にする人には退屈かもしれませんが、こだわりの癒しプログラムやクリニックも入っているので、きれいな空気の中、リフレッシュ&若返りプログラムを本格的に試してみたい、そんな人には、お勧めのリゾートだと思います。 <2006.9> |