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Spa Dudince, Slovakia : heavenly-spring.com

Spa Dudince, Slovakia

Spa Dudince, Slovakia
スパデュディンスは、スロバキア中部の南側にある歴史ある温泉町です。
ローマ帝国時代より温泉が利用され、ローマ式浴場が作られていた町には、現在は滞在型スパがあり、ホテルが2軒つながっています。
スパデュディンスの基本コースは3~4週間の滞在コース、短くても1週間という本格的なヨーロッパ式スパの典型です。普通はコースの一部として温泉に入るので、医師の診断が必要になってきます。
温泉はあくまでお風呂でなく治療であり、ふらっと入るというのは異例で、英語があまり通じにくかったのですが、なんとか温泉だけ入りたいというのを伝えて、医師の診断込みで入れることになりました。

★★★★☆
★★★★☆
★★★
★★★★
★★★
Kupel'na c.106, 962 71 Dudince
+421-45-550-48-55
URL :  http://www.kupeledudince.sk/
入浴料金 :  570skk
行き方: スロバキアの中南部にあり、首都ブラスチラバからは約170km、Banska Bystricaとブダペストの間にあり、ブダペストから北へ100kmほどです。
Dudinceの町外れにあり、町に入れば、スパの看板があるので従っていけば着きます。
1. 2.
1: のどかなスロバキアの田舎風景、なだらかな丘や緑の山などドライブしてて気持ちよかったです。
2: ホテル Spa House Smaragd の前には、かわいらしいワラ太郎が。なんともお茶目です。
英語の話せるスタッフさんが、親切に診察室まで連れて行ってくれ、英語のしゃべれる医師を待って診察室へ。ちなみに、皆ドイツ語はしゃべれます、お客さんはスロバキア国内・チェコ・ドイツからが多くて英語圏のお客さんは非常に少ないそうです。
診察室では、女性ドクターが電子カルテに基礎情報(年齢・身長・体重など)を打ち込んで、血圧を計られてから、痛い所、神経痛や筋肉疲労があるか、などを聞かれました。10分ほどで終わって、温泉棟へ。

個室がずらーっと並ぶ温泉棟の廊下へ入ったとたん、硫黄の匂いが漂ってきて感動!目を瞑れば日本の湯治場に来たようなあの匂いです。温泉卵でも作れそうな硫黄臭を楽しみながら、待合席にすわって待っていました。


3. 4. 5.
3: 2つのホテルの間にある、広々温泉プール。なぜか緑の不思議な色のぬるめのお湯でした。
4: 個室のタブはぴかぴかステンレス。窓側がオープンな廊下のようになっていて、
   スタッフがいくつもの個室を回って見れるようになっていました。
5: すばらしい炭酸の泡。はらってもはらっても大粒の泡が全身を包みます。
6: Relax centre Euforia、サウナとジャグジー、ジムがあるリラックスセンター。
   明るくオープンなプールエリアに比べて、屋内で暗め、広くもないし天井も低くて、
   あまり落ち着く雰囲気ではなかったです。
7: 個室横の待合室。まるっきり病院のようです。
8: プール前のロビーの廊下(屋内)にいきなり現れた日本風の池。水草の間を金魚が泳ぎ、鶴の像が。
6. 7. 8.

待合で待っていると、名前を呼ばれて個室へ。ドアを入ると、壁にベッドが付いている小さな脱衣スペースがあり、その奥、明るい8畳ほどの部屋の真ん中にバスタブがどーんと置いてありました。
白衣のおばさんの指示に従って、服を脱いで早速タブへ(もちろん水着なしの全裸)。色々世話をしてくれるし、全く病院で治療を受ける感じです。

ステンレスの浴槽に入ると全身に泡が。すごい炭酸で、チェコのマリアンスケを思い出しました。
湯温は35℃ほど、ぬる湯なのですが、なぜか泡のついている皮膚表面が徐々に温かくなってきました。湯に浸かった時の体の芯から温まる、というのと全く別の不思議な感覚です。泡をとるように肌をなでるとそこだけが温かく感じるし、炭酸には肌の温度センサーに何か働きかけをするのでしょうか?恐ろしい効果です。

20分入って、10分横のベッドで休むというコース、20分タイマーが鳴ったらおばさんが体を拭いてくれ、シーツにくるまれて毛布の敷いてあるベッドへ誘導されました。この時点で体はぽかぽか、本当にいい湯でした。


10.

9.11.
9: ホテルSmaragdとその前のプール、皆さん日光浴したり泳いだり。
10: Spa House Rubinのフロントロビー、やや病院のような白い清潔さに赤いソファーと緑が映えます。
11: 町の入口、道端にたっていたスパのマーク。温泉が噴出しているイメージです。
個室での濃い源泉を楽しんだ後は、プールでまったり。緑色のきれいなやや濁りのある湯で(源泉は無色透明)、一応温泉のようですが、炭酸っぽさや硫黄の香りはとんでしまっていました。温度は30℃ほどのなめらかな湯でしたが、あの強烈な源泉との浴感は全く違っていて、改めて湯の鮮度って本当に大切だと実感しました。

デュディンスは典型的なヨーロッパ型のスパなので、利用は滞在セットコースが基本になっています。1~3週間ほどのコースが多いですが、週末のみのホリデーミニコースもあり、これなら旅行者でも気軽に体験できると思います(金曜の夜から日曜までの宿泊と食事、プール、サウナ利用とマッサージ2回で30,000円ほど)。
ホテルやプール、サウナは特に特記するような点はなかったと思いますが、何よりも温泉の質が素晴らしかったのが印象的です。説明によると、1600mg/lもCO2(炭酸)を含み、同時に硫化水素などを含む泉質は、世界的に珍しくここデュディンス以外はイタリアと日本にしかない物だそう。確かに、その香りと泡のつき方もさることながら、入った後の普通の温かい湯に入った時の感覚と違う炭酸独特のぽかぽか感は、まさに「効いてる!」と実感でき、本当に素晴らしいと思いました。

スロバキアの田舎の風景を楽しみつつ、温泉の感動を味わえるまったりクペレ・デュディンス。正直周辺に特に観光地などがなく、ここを目的にしないと行きにくい場所かもしれませんが、車ならスロバキア・ハンガリーの首都から2時間弱なので、ドライブ旅行ならお勧めできるスパだと思います。東欧で湯治したいと思ったら、候補のひとつに加えることをお勧めしたい、そんな温泉でした。 <2006.9>