Bad Aussee (バード オージー)はオーストリアの中央やや西、ザルツブルグの東、温泉保養地Bad Ischlの南にある、山に囲まれた静かな保養地です。 その町の歴史は古く、中世以降この地区の商業的な中心として、岩塩産業などで栄えていたそうです。現在は、湖と雪山がきれいな地区にあって、静かな観光、保養地になっています。観光地といっても派手な施設があるわけではなく、自然の中でトレッキングや湖での釣りやセーリング、冬はスキーといった、本当に自然を楽しむようなのどかな田舎町です。また、ドイツのクナイプ司祭の発明による療養の塩水浴治療が受けられるスパがあることでも知られています。 |
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Bad Ausseeの町は、絶壁に近い聳え立つ岩山に囲まれていて、通りや建物の後ろには必ず山が背景となっていてどこにいてもきれいな町並みを楽しむ事ができます。ただ、あまり観光地化はされていないので、商店街に並ぶお店は地元向けのそっけないものばかり、普通のきれいな田舎町といった感じです。 写真はこの地域を通る電車から撮ったもの、湖沿いを走るので世界の車窓からで見るような、とても素敵な風景が流れていきます。 |
これがVital Bad Ausseeの入口外観。 やっぱり後ろには山がどんとそびえています。 町の中心からちょっと横道を入った所にある、比較的近代的な施設で、町民の憩いの場になっています。ちなみに町のセンターは、駅から歩いて15分ほど、バスもたまに出ています。 |
Vital Badは通常のオーストリアの保養施設同様、入口で入場料を払って脱衣場で水着に着替えます。 中には、ぬるい泳ぐためのプールエリアと、サウナエリアがあります。 写真はメインの室内プール。温度はかなり低く、本当に普通のプールといった感じで、Bad Ischl と同様、食塩泉です(クナイプ療法用)。塩水なので、ぷかぷか浮いている人がいたり、ただなんとなく浸かっている人がいたり、後はちゃんと泳いでいる人がいたりしますが、一番多いのは、周りのデッキでのんびり休んでいる人でした。 |
Vital Badはオーストリアの定番型、サウナゾーンは別になっていて、水着禁止の混浴です。みんな裸でぶらぶらしてたので写真は撮れませんでした。 サウナは高温・低温・トルコ式の3種類がありました。広々としたプールに比べて、ややサウナゾーンは狭めな施設でしたが、やはりしっかり熱いサウナと水風呂、休憩用のデッキがあるので十分ゆったりできました。 以上、特別な点はさほどない定番型の施設でしたが、オーストリア湖水地方の旅の中間地点として、ちょっとした息抜きに寄るのも悪くない、気軽に利用できる住民密着型の施設でした。 <2004.3> |