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上谷清流温泉会館は、台北の東南約28kmほどの山間にある烏來温泉の奥、名前の通り上流に建つ一軒宿です。 中心温泉街を横目に覧勝橋を渡ってつきあたり丁字路を左折、まっすぐ行った所にありますが、歩くと距離があるのでトロッコに乗るか、6人以上で送迎可能だそうです(私は1人でしたが、暇だったのか迎えに来てくれました。まずは問い合わせたらよいと思います)。 渓流沿いの緑の中の長細い敷地に、コテージのような宿泊棟やお風呂、食事棟が点在しています。天気がよければ眺めのよいテラスでお食事もできる、リゾート風の温泉宿です。ここも烏來名湯温泉会館と同じく日本風のお風呂を楽しむ事ができます。 |
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1: 雰囲気のよいフロントロビー、シンプルな内装が窓の外の緑を際立たせています。 2: レストランもとっても素適、窓から見える渓谷の緑が、まるで壁一面に広がる絵画のようです。 |
宿泊は1泊朝食付で、和風部屋(布団敷き)が3000元、洋室が4000元~となっていましたが、交渉で洋室を2500元にまけてもらいました。(台湾の宿は値段交渉が可能です) シンプルできれいな洋室にはしっかり部屋風呂があって、ここからの眺めもすぐ横が川、雰囲気よかったです。アメニティ類も揃っていて、ミネラルウォーターもおいてありました。 にしても、台湾の宿は、部屋風呂の浴槽が2人用で大きいのが嬉しいです。 |
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3: 素晴らしいテラスの眺め、中国っぽい岩肌と、亜熱帯の植物が独特の雰囲気を作り出しています。 4: 部屋風呂からも緑が一面に眺められました。浴槽は石造り、十分大きかったです。 |
さっそくお風呂へ!宿泊したらお風呂は何回でも入れるのかと思いきや、ここは入浴券制でした。1泊につき1枚/人で、夜・朝風呂をしたい私はこの点だけちょっとがっかりでした。 台湾の温泉宿は、日本と同様何回でも入れる場合と入浴券が渡される場合(1枚か2枚以上かは施設によって違う)があるので、宿を決める時に確認したほうがよいと思います。 |
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5: 女湯の内湯、こちらも窓が壁一面に広がる浴室でした。 6: ぬるい源泉らしい浴槽と、ジャグジー浴槽。サウナやお風呂の種類はたくさんありました。 |
お風呂棟の入口で入浴券を渡すと、タオルなどを渡され、まずシャワーをここであびろ、などと説明を受けました。 ここは、脱衣場と洗い場(シャワーブース)がお風呂と別にある形になっていました。 お風呂は、大きな窓の眺めがよい温泉浴槽が2つ(写真5、温度は37℃、39℃)、高温のSPA浴槽(打たせ湯とジャグジー付)と水風呂(写真6)、赤外線サウナ、スチームサウナがありました。 サウナの横は小さなデッキになっていて、川を眺めながら休憩できるようになっていました。 泉質は、弱アルカリ性炭酸泉、皮膚にいい美人の湯だそうです。無色透明でなめらかな肌触りの湯ですが、なぜか水風呂だけやや黄色っぽく白濁した水でした。ここだけ源泉なのか、不思議と気持ちよいお風呂でした。 以上、これはこれで悪くなかったのですが、ここに泊まりに来る前、本などでチェックして入ってみたかった露天風呂がなくてあれ??と思いました。どうやら女湯と男湯は全く別物で、男湯の方がその露天風呂なようです。あの露天に入りたくてここに宿泊することにしたのに、ちょっとがっかりでした。 そこで早速翌日朝こっそり男湯をのぞきにいきました。 ↓↓ そうです!入りたかったのはこっちです!! |
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7: この露天を見たいがために来た様なものです。写真の3倍は素晴らしいです。 8: こちらも男性用露天風呂。男湯は全て露天で、女湯は全て内湯という不思議な構成でした。 9: シンプルな洋室、平屋もしくは2階建ての宿泊棟が川沿いに並んでいます。 |
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渓流の上にそり出すように作られた露天風呂は、写真7のような川沿いに長細い浴槽が3つ段違いで、段々畑のように並んでいます。 その横には打たせ湯があり、手前には、写真8のような屋根の下の浴槽がありました。 どれも屋外、眺めは最高です。女性用浴槽が全て屋内なのに比べて、明らかな差別だ!と叫びたくなる差がありました。山奥の一軒宿でのぞく人もいないし、女性用も思いっきり露天風呂にしてほしい、もしくは時間差交互で使えるようにしてほしいと切に思いました。 以上、お風呂の男女差がいまいち納得いかないですが、とにかくどこからも眺望が素晴らしく、サービスもしっかりしていて、お風呂も日本風なので、ウーライで宿泊するなら候補のひとつになる温泉旅館だと思います。特に露天風呂に入れる男の人には確実にお勧めしたい旅館だと思いました。 <2005.7> |
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おまけ: 上谷清流温泉会館の紹介ビデオ 7分41秒、左下の再生ボタンでスタートします たまたま台北まで車で送ってくれた、この旅館のマネージャーさん(この旅館や新光三越なども設計した設計者らしい)に旅館のPRビデオをもらいました。とっても素敵な作りで、最後にスタッフロールまでついていて、かなり本格的。この旅館の様子もよく映っているので、是非見てみてください。 言葉が中国語なだけで、日本の温泉紹介に結構似ていて(きれいな女の人が白いタオル巻いて入浴している点とか)なかなか面白いです。 |