紅葉(ホンイエ)温泉は、花蓮から台東を結ぶ、花東公路周辺の温泉地帯にある山の中の温泉一軒宿です。花蓮と台東のちょうど真ん中らへんにある瑞穂駅から山に入った所にあります。(瑞穂駅周辺には、瑞穂(ルイスイ)温泉もあります) 駅から、何も高い建物のない、のどかな平野をくねくねと進んでいくと、木造平屋の建物が緑の丘の中腹に見えてきます。 まるで、昭和初期の小学校のような建物には、露天風呂と貸切湯、畳敷きの小部屋が廊下に沿って一列に並んでいます。トイレや洗面所は共同で、これまた小学校か、と思わせる造りです。最近、ちゃんとしたバストイレ付の新館が出来たようですが、せっかくならこの旧館の雰囲気を楽しんでほしいと思います。 |
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写真上左 : 瑞穂駅の駅舎 写真上右 : 駅前広場、明るくいろんなお店がならんでいます。駅を離れるとお店はほとんどないので、食事をするならここで。 |
駅から温泉街道を抜けて山に近く入った所に、紅葉温泉はあります。 兵庫の有馬温泉を参考に作られたともいわれる日本人にも結構人気のある温泉で、建物は昔の小学校のよう。このノスタルジー感覚が年配男性日本人客を引き寄せるようです。 交番のような小さな角部屋に受付があり、日帰りなら入浴料80元(≒270円)を払って奥へ。大浴場と個室浴場があります。 |
左: 並ぶ貸切風呂 右: 内風呂 天井が空いたプレハブのような建物の中に、タイル張りの浴槽が並んでいます。 | ||
なぜか全体的にパステルカラーで不思議な雰囲気です。 掃除はちゃんとしてあって、古さはあっても汚い感じではなかったです。 |
脱衣室で水着に着替えたら、露天風呂へ。 浴槽が3つ、広々ふしぎな形、 UUU ってな感じに3つ並んでいます。 ここに無色透明のつるつるなお湯がたっぷりと掛け流し状態になっていました。 温度は42℃、37℃、28℃の3段階。寒暖の差がほどよく、浴槽を行ったりきたりいくらでも入れてしまいます。 そしてここのお風呂でびっくりしたこと、なんとおたまじゃくしが泳いでいるのです。自然のお湯なので川から一緒に流れてきてしまうのか?浴槽にカエルが卵を産んだのか? とにかく謎ですが、42℃のお湯の中で悠々と泳ぐおたまじゃくしたちはなんとも不思議な感じがしました。 | |
慣れればなんとも自然な感じで、動物と一緒のお風呂ってのは地球の一部になったような、とっても穏やかな気分になりますね。 |
熱い湯と冷たいプールを交互に入ってお肌つるつる。自然の川の流れの音を聞きながらのんびりできるいい湯でした。 ちなみに、もっとこの施設奥の川にも温泉が沸いていて、川と一体化した野天を楽しめるそうです。つるつるなお湯と、のどかな雰囲気がとてもよい、ほのぼの温泉でした。<2005.6> |