湯の峰温泉は、紀伊半島のちょうど真ん中らへん、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録地域内にある歴史ある温泉地です。 開湯は4世紀頃、日本最古の湯とも言われる山の中の趣ある温泉街には、旅館は15軒ほど、町中に四村川が流れ、町の中心には公共浴場「つぼ湯」や「湯筒」があります。湯筒(源泉自噴口)は湧出温度が高いため、温泉玉子を作ったり、野菜を湯がいたりする風景が見られます。そんな長閑な湯の峰温泉街の外れ、丘の上にある温泉旅館が「湯の峯荘」です。 |
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湯の峰温泉の温泉街。 こじんまりした小さな温泉街ですが、中心を温泉の小川が流れていて、そこで温泉卵を作っている人がいたり(写真の真ん中右下らへん)、町中硫黄臭がするとっても雰囲気のよい町です。 |
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湯の峰荘の露天(左)と内湯(右)。 湯の峰温泉にある15軒ほどの旅館は、大体が内湯のみのことが多く(最近徐々に露天が出来はじめているとはいえ囲まれた小さい所が多い)、やや町から離れているおかげで広々した眺めのよい露天がある、ということで、あえて湯の峯荘のお風呂に入りに行きました。 |
館内には、内湯+露天風呂が2セットあって、時間により男女が入れ替わります。また家族風呂も2つありました。 湯の峰一大きな内湯は広々として、硫黄の匂いの白濁したお湯がたっぷり。空いているので、湯の花が舞う極上の湯を思う存分楽しめました。露天風呂は温度の違う岩風呂が2つあって、眺めは開放的、山と森しか見えない所が素敵でした。 お湯は加温、循環していない源泉掛け流し、泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉で、飲泉も可能(お湯の持ち帰りも可)。そんな湯を使った料理も提供していて、温泉冷奴、温泉豆腐、温泉たまご、温泉粥などを楽しめます。 ところで、館内の成分表+案内板によると、湯の峰温泉は日本で2番目に古い温泉地(温泉街では日本一古いと言っているけど)で、佐々木小次郎はここでツバメ返しをあみ出した、と書いてありました。へぇ~ 成分表はこちらから 旅館自体はやや古さを感じる建物ですが、何しろお風呂・お湯がいいこと、地味ながらも地元の味や温泉料理を味わえて宿泊料はリーズナブル。優雅な温泉旅館でまったりしたい、という時には合いませんが、いい湯に入りながらしみじみ旅したい、そんな時にはいいお宿だと思いました。 <2003.8> |
湯の峰温泉は、紀伊半島のちょうど真ん中らへん、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録地域内にある歴史ある温泉地です。 開湯は4世紀頃、日本最古の湯とも言われる山の中の趣ある温泉街には、旅館は15軒ほど、町中に四村川が流れ、町の中心には公共浴場「つぼ湯」や「湯筒」があります。 この世界遺産の中の自然の岩風呂、つぼ湯ですが、一日に7回も色が変わると言われています(30分交代で入る貸切湯なので、実際色がどんどん変わっている様子というのは確かめていないですが、是非一度のんびり入ってみたいものです)。 |
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つぼ湯は、町中を流れる川沿いにあって、4畳ほどの小屋の中にあります。小ささ故に2,3人でいっぱい、30分交代の貸切り制なので、まずは公衆浴場の番台で番号札を受け取って入ります。私は週末に行ったこともあって、既に2組ほど並んでいました。ハイシーズンの昼間はどうしても並んでしまうようです。 中は本当にツボ状の湯船がひとつあるだけ、硫黄臭が気持ちよい白濁湯でしたが、多分その日によって透明だったり青っぽくなったりするのでしょう。足元から90℃近い湯が出てきているのでかなり熱め、一生懸命冷まして入って汗かいて・・・とやっていたら30分はあっという間でした(特に着替えに時間のかかる女性は大変)。天然湧出の素晴らしい湯なのは確かなのですが、狭くて窓を開けれない状態(開けたら温泉街を歩く人たちから丸見え)で、お湯が熱いので、せめてもう少しゆっくり出来れば、と残念。やはり宿泊で早朝や夜(21:30まで)に、次の人を気にすることなくのんびりと落着いて入ってみたいものです。 |