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花山温泉は、和歌山市内、街中にあるにもかかわらず、強力な泉質に嬉しいびっくりを味わえる温泉旅館です。 花山温泉は、奈良時代にはすでに知られた温泉だったそうですが、その後湯が出なくなっていて、現在の花山温泉が開業したのが昭和40年になります。地下500mから湧き出す湯は、日本で最も濃い温泉のひとつとも言われ、実際にオレンジ色の濁り具合はとても濃く、浴槽はその成分が付着して厚くコーティングされています。もちろん源泉掛け流し、ここの宿一軒のみの源泉です。 宿にはアパートのような簡素な建物で、とくに温泉旅館といった雰囲気はありませんが、素泊まりプランや食事付のプランなどがあり、和歌山駅からの送迎もありました。 |
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1： この鮮やかなオレンジ色は、一回入ると忘れられません。 2： 浴槽は成分によってぶ厚くコーティングされています。 数年に1回これを剥がさないと、浴槽が埋まってしまうほど。 3： この周辺には、名物和歌山ラーメン屋さんが沢山あります。お風呂後の一杯は幸せ！ |
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浴室には、タイル張り小さめの健康ランドといった風で、内風呂が４種類とサウナ、その横に小さな露天風呂もありました。すっかり元の地が見えないほどに、温泉成分が鍾乳石のように固まっている浴槽は、いかに成分が濃いかを物語っています。またその肌触りがまたすばらしく、微妙ななめらかなざらざらが気持ちよくて、ずっとすりすりと触っていたので怪しい人と思われたかもしれません。 地元のおばちゃんたちの常連さんが多かったですが、みんな気さくで気持ちのよいお風呂でした。 泉質は、含二酸化炭素・鉄-カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉、湧出時は無色透明で、空気で酸化して赤いお湯になるそうです。飲泉も可能ですが、渋塩苦い味はごくごくと飲めるような物ではなかったです。そんな湯の成分表はこちらからどうぞ。街中にあって、こんな湯を楽しめる和歌山市民の人が本当にうらやましくなるような、素晴らしい温泉でした。 <2003.8> |
