東京の日帰り温泉施設の老舗、山河の湯は、世田谷区、田園都市線二子玉川駅から近くにある大型施設です。 二子玉川周辺に行ったことがある人は見たことがあると思いますが、無料送迎バスが駅近く高島屋奥から出ていて、そのレトロな赤い汽車風外観がインパクトあります。乗ればちょっとした観光気分、子供は喜ぶと思います。 246号沿いにある建物外観は、一見スポーツジム風の味気ない感じですが、緑に囲まれた大露天風呂があり、東京に居るとは思えないようなゆったり感を味わえる貴重なスポットです。お湯もしっかりしていて、温泉遺産の認定書をもらっている源泉浴槽もあります。 |
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靴を下駄箱に入れてフロントへ。 館内は、とってもローカルムードたっぷり、横に非常に細長い建物です。 | ||
幅広い客層向けのため、ゲームコーナーやリラックスコーナーも広々。2006年7月には1,000㎡もあるキッズコーナーがオープンしたそうです。 絨毯敷きの館内はちょっと地方の温泉旅館に来たような錯覚を覚えます。 |
階段で3階まで上って館内着セットをもらってお風呂へ。 男女別内湯から男女混浴の水着ゾーン露天風呂への入口があります。 内風呂は、掛け湯、温泉浴槽2つ、寝湯、フィンランドサウナと水風呂、洗い場があります。あまり広くはないし、やや古さを感じる造り(洗い場は境のないオープンタイプ)、サウナの中の木椅子も表面が削られて丸くなっていたり歴史を感じました。 | |
お湯はしっかり茶色い弱アルカリ性の塩化物ナトリウム泉、食塩泉なので保温効果があり、出た後もしっとりぽかぽか湯です。また、源泉を加水・加温していないで使っているので100%温泉です(循環はしています)。内湯横に露天風呂があり、そこから水着を着て混浴ゾーンへ。本当にここは東京?と思う広々露天プールは緑たっぷりです。横に大きなテレビモニターもあって、大晦日に行った時は、紅白を見ながら温泉に入れて極楽気分でした。 また、ここから緑に囲まれた通路↓を歩いていくと、先に見晴らしの良い別の浴槽があります。 |
通路を抜けると広場に子供用プールや噴水と眺めの良い温泉プールがありました。 | ||
夕日が見える西向きの丘にあって、早朝は富士山が見えることもあるそうです。 温度はぬるめ(39℃ほど)なので、まったりおしゃべりしながら長湯できるのが嬉しかったです。怪しい像や微妙なライトアップなどがなければもうちょっといい感じになりそうですが、まあそれはそれで微妙に面白いプールゾーンでした。 このプールゾーン「歓喜の丘」についての山河の湯のHPの説明がなんだかとっても面白く個人的につぼにはまったので、下に転記します。 ・・・・・・・・・ 「ヒーリングスパからケヤキのトンネルをくぐり抜けるとそこは歓喜の丘。小高い丘にそびえ立つ真っ白な光のガゼボがあなたを迎えます。水と緑と太陽があなたを柔らかく包み込みます。歓喜は草花を花咲かせ、天空から太陽の光を導き、歓喜は人々に微笑みをなげかけ、勇気を与えてくれます。さわやかな風は時の流れを忘れさせ、サンセットに憧れているあなたには言葉では言い尽くせない美しき輝きを与えてくれます。(山河の湯公式ページより)」 |
広々緑のたっぷり露天が注目されがちな山河の湯ですが、しっかりお湯も素晴らしく、源泉掛け流しの寝湯は温泉遺産認定を受けていました。特に強さを感じる湯ではなかったですが、のんびり入るのには良い滑らか湯でした。 お風呂から上がったら、2階の和食処でご飯や、休憩ゾーンで昼寝、またマッサージやエステもあり、台湾式リフレは上手でした。休憩畳ゾーンでは囲碁をしている常連さんなどもいて、都会にありつつもローカルムードたっぷり、それぞれファミリーがまったりとした週末をすごしていました。 | ||
全体的に古さは否めないし、おしゃれさはないのでデートにはどうかな、と思いますが、家族や気の知れた友達などとだらだらまったりしに行くにはいい場所かと思います。また、雪のふった時など、東京で雪見温泉なんて素敵だろうな、と思いました。 <2005.12> |