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大谷田温泉 明神の湯は、2004年5月にオープンしたまだ新しい、亀有の近く、下町の住宅地にある温泉施設です。 運営は、沖縄のちゃたん恵み温泉ちゅらーゆや、行田の古代蓮物語を作った共立グループ、もとは社員寮などの開発運営を行っていた会社ですが、今はホテル事業や温浴事業も進めていて、この数年で全国に温泉を○百軒作る!と話しているのを聞いたことがあります。 大谷田温泉のコンセプトは、「都会の湯治場」だそうで、確かに落ち着いたダークトーンの外観、内装は民芸調というか、懐かしい湯治場風情を醸し出していました。 1階は全て駐車場で、その上にのる形で2階に全施設がありました。館内には、お風呂の他に食事処、休憩所、マッサージコーナーがあります。 |
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入口の暖簾をくぐるといきなり階段で2階に上がります。フロントで入館料を払って中に入ると、広々とした広間に食事処とマッサージチェアが置いてある休憩ゾーンがありました。 男女別のお風呂暖簾をくぐって脱衣所へ。ここも全体的に木素材を使った内装に、パウダーの椅子や、ロッカーやベンチなど、田舎家に置いてあるような古民具調インテリアが、設計者のこだわりを感じました。 浴室の入口も古木を組んだアプローチがあって、そこをすすむと浴室の真ん中に大きな木がどーんと立っているという造り、面白いです。 内湯は、ひば浴槽のあつ湯、ぬる湯、水風呂、高見風呂とサウナが2種ありました。また、露天エリアには、やはりあつ湯、ぬる湯、寝湯、人肌湯と小さな木浴槽が2つありました。 和風の施設で、日本庭園的なお風呂はよくありますが、ここの露天エリアはこういう和風もあったのか!と思うような、雑木や雑草がいい感じにもさもさ生えている田舎民家の庭先風でとても珍しかったです。 |
1: 雰囲気あるエントランスアプローチ、非日常に入っていく期待感をあおってくれます。 2: 館内の様子、全体的にダークトーンの落ち着いた和風インテリアが大人向き。 3: 露天エリアは雑木やいい意味で雑草がわさわさ生えた田舎風。どこか懐かしいような不思議空間です。 高い囲い壁も木材など自然物で覆ってあったりこだわりを感じました。 4: 脱衣所も各ポイントで木材を使っていて、特にロッカーの周りも木だったのには感動しました。 |
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温泉は、ナトリウム塩化物強塩泉、成分総計が30030mg/kgという恐ろしく濃く、黄褐色のやや濁った弱アルカリ性の湯で、塩味+苦味のあるすべすべ湯でした。あつ湯は当初源泉掛け流しだったようですが、今は月に数回源泉の日、というのがあってそれ以外は加温循環しているそうです。ぬる湯は、加水循環で温度も下げているのか、あつ湯より柔らかな印象を受けました。 露天風呂は光明石泉、つまり人口の温泉で無色透明、正直温泉味は全く感じず単なる白湯(塩素入)のようです。普通こういう施設では露天の方が人気があることが多いのですが、ここはそんなお湯の違いもあって、内湯の方が人気が混んでいました。 また、蒸サウナは温泉蒸気を使っていたり、水風呂は地下水を使っていたり(飲泉可なのが素晴らしい)、ひとつひとつのパーツにこだわりを感じました。 お風呂から出たら、食事処で軽食をいただき(うどん、蕎麦という定番メニューに加えて、たこ焼きとかお稲荷さんといった軽くつまめるメニューがあったのは良かったです)、休憩所でごろごろ、マッサージも悪くなかったです。 都会の湯治場、というコンセプトに合わせた、各所に木素材を使った趣ある造り(洗い場まで棚やシャンプー入れが木製だったのには敬服しました)と、強烈な食塩泉は、ふと癒されたい大人にはたまらない施設を作り上げていました。夜は割引料金になるので、仕事帰りにふらっと入る常連さんも多いようです。近くに住んでいる人がうらやましい、そんな良く出来た温泉施設でした。 <2006.11> |