月の湯温泉翠泉閣は、沼津の町外れ、丘の麓にある一軒宿です。源泉名、月の湯温泉という名前は、アポロ11号が月面着陸した年に掘りあてたためだそうです。 正直、周辺は緑がいっぱいというわけでも、町中というわけでもない、中途半端な町外れで、海がすぐというわけでもなく、雰囲気を求めてわざわざ泊まる宿ではありません。 売りは、独特な茶濁の湯と、駿河湾でとれる新鮮な魚介類料理でしょう。やや古びたコンクリ造の館内には、男女別の浴場と、法事などに使える畳敷きの宴会場がありました。 ![]() |
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旅館の外観、沼津の町外れにぽこっとあって建物はかなり古めです。 正直あまりぱっとしない旅館なのですが、若女将がすごくいい人で、日帰り入浴だけなのにお茶を出してくれたり、美味しいお店を教えてくれたりしたので印象はとてもよかったです。接客って大切だな、と感じた宿でした。 |
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浴室には、茶濁の湯の浴槽と、普通のお風呂の2つの浴槽があって、岩風呂風になっていました。古いながら雰囲気は悪くなく、貸切状態で使えました。また、露天風呂はありません。 お湯は茶濁で遠目に濃そうにみえて期待していったのですが、実際入ると匂いも味も特徴なく、なんとなく温泉味が薄い感じがしました。湧出温度が21℃の冷鉱泉なので、沸かしているせいかもしれません。泉質は、含鉄・カルシウム・マグネシウム・硫酸塩泉とのこと、加水加温していないそのままの源泉に入ってみたいものです。 |
成分表はこちらから 以上、周辺で珍しい濁り湯ということはありますが、わざわざ泊まりにいくほどでもなく、ただ混むこともなさそうなので、ドライブ中の立ち寄り湯としてふらっと入ってみるにはいい湯かもしれません。 |