熱海の駅前温泉銭湯は、名前そのまま、熱海の駅近くにある昔ながらの温泉銭湯です。 熱海の駅前通りは、やや古くなった高層の商業ビルが並んでいますが、シャッターが下りている所も多く、寂れた雰囲気が漂っています。そんなビル群の中にある、駅前振興会館ビルの1階にある銭湯は、知らなければ前を通っても通り過ぎてしまうほど、地味な外観のビル中銭湯です。 目印は、控えめな灯篭(駅前温泉と書いてある)ですが、入口は普通のガラス扉で、入ってすぐ横にある受付で入浴料を払って中へ。中は懐かしい銭湯ムードたっぷりでした。 ![]() |
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脱衣所には、四角い木製のロッカー、壁にはなんとも懐かしい地元広告看板がずらっと並び、地元のおばちゃんたちが世間話をする、そんなお風呂(というか銭湯)です。 入り口ドアには「洗濯禁止」とあって、本当に地元密着なんだなとしみじみ。 男女別の浴室には、タイル張りの内湯があり、やや熱めのお湯が満たされていました(水で調節可)。お湯は透明でやわらかく、源泉をそのまま使っているとのこと、塩味のある温まるいいお湯です。 浴室は定員5名ほどの小さなもの、時間によっては多少混むこともあるのかもしれません(私がいる間には、常に地元の人が入れ替わり1,2人入っていました)。 |
シャッター街が寂しい町中の銭湯ですが、こうやって地元の人に愛されて、ほそぼそと残っている様子はなんとなく応援したくなる、そんな温泉銭湯でした。わざわざ遠くから入りに行く場所ではないですが、熱海に寄った時、ふらっと立ち寄りするには気軽な施設だと思います。 <2006.12>
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