伊東温泉は、開湯は平安時代と言われる歴史ある温泉地で、現在では温泉湧出口は753口、湧出量毎分約35,000リットルの豊かな湯量は全国第4位の湧出量を誇っています。 そんな豊富な湯のおかげで、伊東市内には10の公共浴場があり、どこも低料金で温泉を楽しむ事が出来ます。 その中の湯川弁天の湯は、入口に弁天像が鎮座する地元密着型温泉銭湯です。駅からすぐのところですが、細い路地を入った所にありなかなか見つけにくいです。 入口の番台で料金を払いますが、大人170円に髪を洗う場合は洗髪料30円がかかります。 ![]() |
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1: 脱衣場には懐かしいナンバー付木製ロッカーが。 2: 浴室は、中央に四角い浴槽がある関西式。その周りに洗い場が並んでいます。 3: もう一軒、比較的駅から近い公共浴場「松原大黒天の湯」、海の見える本町通りにあります。 4: やっぱり入口には大黒様がいて、暖簾も大黒様の顔が。 5: 一番人気の観光名所+日帰り浴場のある「東海館」、その唐破風造りの入口が見事です。 |
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浴室は、タイル張りの四角い部屋の中央に四角い浴槽がひとつある、非常にシンプルな形。富士の壁絵にそって壁に浴槽がついている関東型ではなく、中央に浴槽がある関西型の典型的な形でした。 温泉は、他の湯川地区の浴場と同じくアルカリ性の単純泉、無色透明の湯が浴槽の底の中央にあいた穴から湧き出しています。ぷくぷくと泡と一緒に湧き出して、浴槽の淵から洗い場に流れ出す様子が贅沢です。 定員は10名ほどの浴室には、地元のおばあちゃんたちがいっぱい。あまり観光客が来る場所ではないようです。 やや熱めの湯にさっと入って体を洗って(蛇口からも温泉が出ます。お湯ばかりで逆に水の蛇口が少ないです)、という気軽な使い方が出来るよい湯でした。他の公共浴場もほぼ同じような形と湯の浴室なので、何軒もはしご湯するにはあまり向いていないですが、海と伊東の町を観光しつつ、ふらっと寄るにはいいお風呂だと思いました。 <2006.9> |