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中乃湯 安慶田温泉 沖縄 : heavenly-spring.com

中乃湯 安慶田温泉 沖縄

中乃湯 安慶田温泉 沖縄
中乃湯は、沖縄本島の真ん中東にある沖縄市、コザ地区にある銭湯です。
観光地区ではない住宅地の中にぽつっとある銭湯で、ガイドブックやレンタカー屋でもらった地図には周辺の地図が細かくでていないので、探すのにちょっと苦労するような、地元専用的な施設です。温泉銭湯なので目印となる煙突もないし、特に看板なども出ていない周囲となじんだコンクリの建物の1階にあるので、近くまで来たら人に聞くのが一番だと思います。
沖縄には温泉が珍しいですが、琉球大学のお墨付き温泉で、地下350メートルからの汲上げ、ナトリウム炭酸水素塩泉だそうです。

★★★☆
★★★☆
★★★☆
★★☆
★★★

沖縄市安慶田1-5-2
098-937-8953
入浴料金 :  270円
行き方: 徒歩なら那覇バスターミナルから沖縄市中心市街地行きバスで約1時間、コザ十字停留所から徒歩10分ほど、車ならコザ十字交差点の近く、安慶田の信号を南に入ってすぐの十字路を左折したらすぐの所にあります。
1. 2.
1: 銭湯入口、コンクリ造のビルの1階、やや奥まったところにあります。
2: 脱衣所の木製ロッカー。マジックペンででかでかと書いた番号がいい味出してます(鍵なし)。
上は入口の様子ですが、建物入口付近に番頭のようなおばさんがいて、そこでお金を払いました。2004年の11月から270円に値上げされたと書いてありましたが、おばさんは『2でいいから』という仕草でこっそり200円にしてくれました(地元民価格)。うちなんちゅーはおおらかだな~、と入る前からほのぼのムードです。
建物に入ると、その独特な造りにちょっとびっくり。なんとも味のある、浴室と脱衣場が一緒になった形で、湯治場ムードたっぷりです。ここは本当に沖縄?まるでどこかの温泉町の外湯に来たような感じです。ちなみ沖縄の銭湯は、一般的に脱衣場が一緒になった形が多いそうです。


3. 4. 5.
3: メイン浴槽、というかこれ1つです。
2: 洗い場の蛇口はやけに高い位置にあって、自分で温度を調節します。
3: ここまで来たら、ちょっと寄ってほしい沖縄タコスの人気専門店、創業昭和31年の『チャーリー多幸寿』。
   この銭湯からも遠くないので、ジューシーなタコス&タコライスを是非お試しあれ。
   沖縄県沖縄市中央4-11-5、TEL 098-937-4627
さて、手作りっぽい鍵のついていないロッカーに服をいれて、さっそく入浴です。
まずは注意書き通り、石けんで体を洗ってから。シャワーはなく、高い位置にあるお湯と水の蛇口がホースでつながっていて、水温を調節できるようになっています。お湯はきれいな黄緑色で、滑らかでふわっと温まる感じ、PH7.6の弱アルカリ性の重曹泉だそうです。深い浴槽には段差があって、ちょうど座る姿勢で入れるようになっているので、のんびり足を伸ばしながら入ることができます。ちなみに地元率は95%という感じでしょうか、皆さん入るときに挨拶していました。

お湯といい、古い味のある建物といい、不思議な形の白くて深めの浴槽といい、銭湯好き、湯治場好きの人にはたまらないお風呂です。それでいて、銭湯の前には湯上りのおばちゃん、おじちゃんたちが世間話しながら涼んでいたり、なんともアジアンなムードが漂っていて(日本の田舎の銭湯とまた違った雰囲気)、うちなんちゅーの温かみに触れられるこの銭湯は、沖縄の隠れた文化遺産的施設だとつくづく思いました。個人的にかなり気に入ったので、また沖縄に行く時は入りに行きたいと思っています。 <2005.5>