塚原温泉は、別府と湯布院の間にある高原の温泉です。 この火口乃湯は、明礬温泉のちょうど山の裏側にあり、名前の通り、温泉ガスがもうもうと立ち上る火口(地獄)がすぐ後ろにあります。(写真の小屋の後ろの煙が見えるでしょうか) 別府の温泉は、ここで湧いたものが一回地下にもぐって山の反対側の別府に湧き出しているとのこと、よってこちらの方が本当に新鮮なお湯なんだ、とオーナーさんが語っていました。あれだけ豊富な湯量と泉質を持つ別府の大元ということで、嫌でも素晴らしい湯だろうということは想像できますが、その想像を超える素晴らしい湯がそこに湧いています。 ![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
1. | 2. |
別棟小屋の受付で入浴料を払って内湯へ。お風呂は男女別の内湯と露天が各一つ、家族風呂が3つあります。 内湯は5人入ったらいっぱいのこじんまりとしたお風呂で、本当に純粋に湯に浸かりに来ている人が真剣に湯浴みしていました。 |
1: 駐車場横にも、もうもうと湯気が上がっています。 2: 貸切露天風呂は比較的新しい岩風呂で、渓谷を向いています。 3: 内湯の様子、定員3~5名のこじんまりとした浴槽です。 4: 別府のシンボル、竹瓦湯の外観。別府に行くなら是非塚原温泉も試してほしいです。 5: 湯布院のシンボル、下ん湯の外観。別府から湯河原までのドライブルートは温泉が沢山あります。 |
3. | 4. | 5. | ||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
黄緑褐色の透明な湯は、酸性含硫黄緑礬明礬石膏泉。やたら泉質名が長いのも納得、5種類の温泉を混ぜて濃厚にしたようなすごい湯なのです。PHは1.1とかなりの強酸、硫酸はPH1を下回るとたんぱく質(卵の殻や皮膚)が溶けるので、そのぎりぎりの酸濃度です。味もすごくて酸味・苦味・甘味などとにかく複雑な濃い味、本当に色々な成分が濃縮されているなーと実感できる、とにかく他で味わった事のない味でした。 露天風呂は谷間に向いた眺めのよいきれいなお風呂、やっぱりここも黄緑茶色い素晴らしいお湯が掛け流されています。あまりのよい泉質に、あちこちから皮膚炎の人が集まってくるそうで、夏休みの期間はアトピーの小中学生が遠くからやってくるそうです。確かに効きそう! 本当に素晴らしい温泉で、泉質にこだわる人には是非味わってほしい、私の中でも全国温泉泉質5本の指に入る湯だと思います。別府からも車で近いしまた必ず行こうと思いました。 <2005.7> |