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別府温泉保養ランド : heavenly-spring.com

別府温泉保養ランド

別府温泉保養ランド
別府温泉保養ランドは、別府の繁華街から近く、明礬温泉方向に山を登る途中にある、泥湯のある保養施設です。
世界でも珍しいという酸性明緑礬泉の鉱泥湯に入れるとのことで、どんな施設か楽しみに行ったら、ついてみてびっくり、建物はまるで閉鎖された保養施設のようでした。窓は全てカーテンが閉まっているし、壁はぼろぼろだし、夜だったら恐ろしくて入れなかったんじゃないかと思う外観です。(廃墟マニアにはたまらないかもしれません)
恐る恐る入って受付へ、なんと今でも宿泊できるとのこと(1泊2食で7500円、1週間以上は6000円)、やはり温泉の効能が故に年配者に熱烈な支持者がいるようです。

★★☆
★★★★
★★☆

★★★
別府市明礬紺屋地獄
0977-66-2221
URL :  http://www.18.ocn.ne.jp/~hoyoland/
入浴料金 :  1050円
行き方: 別府温泉保養ランドは、別府の繁華街から車で15分ほど、明礬温泉方向に山を登る途中にあります。
1. 2.
1: 外観、古い校舎を思い出させるような造りです。カーテンが全部閉まっているのはなぜでしょう?
2: 男女別の内湯、コロイド湯。きれいな白濁、硫黄のかおりぷんぷんの湯です。
本館のフロントで入泉料を払い、別棟の温泉棟に歩いて行きます。
温泉棟に入ると大きな休憩室があるのですが、これが畳が古くて気持ち悪い。壁にはこの温泉の歴史や写真が飾ってあり、お風呂後だろう人々がぼーっとテレビを見ていました。
休憩室横に売店のような窓があって、そこのおじいさんにビニールのシャワーキャップをわたされました。ここではキャップ必須なようです。そして使い終わったキャップは脱衣場などに捨てるのではなく、ここまで持ってきてください、と書いてありました。色々と、ローカルルールがあるようです。

3. 4.
3: これが名物の露天泥湯(混浴)です。本当に広々、庭園の中にあるような開放的な湯です。
4: 泥湯の内湯(男女別)、なんとも壁に書いてある表示とか、歴史を感じる浴室です。
まずは、脱衣所の横のコロイド湯へ。脱衣所の棚は鍵がかからないただの棚なので、貴重品は車などに入れておいたほうがよいと思います。コロイド湯は、きれいな白濁湯で硫黄臭がぷんぷんでした。温度も高めで、強い湯なので15分以内にしなさい、と書いてありました。

そして横の世界的に珍しいという、鉱泥内湯へ。泥がぶよぶよと濃いのは素晴らしいのですが、それに混じってゴミがすごいのには驚きました。これが正直、なんとも汚くて私はあまり楽しめず、髪の毛とかが体にからまったり、気持ち悪くて結局長湯はせず出てしまいました。とはいえ、泥が濃いための体がぼわ~と浮く感じ、独特の浮遊感は他にはないので、泥で掃除しにくいのはあるんでしょうけど、もうちょっとなんとかしてくれたら・・・と切に願います。

あとは、この部屋の壁に泥湯の説明が書いてあったのですが、「ここは地の地獄に直結しています、地獄に入っているということを自覚してください」というような事が書いてあったのが印象的でした。九州では、地獄=お湯の沸いている所、というような軽い意味でよく地獄という言葉が使われていますが、ここの説明は、本当に地獄=地球の中のエネルギーエリアというような重い意味でかなり脅迫的な説明で面白かったです。
5: 浴槽は全て泥と硫黄たっぷりで、きれいなシャワーはありません。仕方なくここで流すことに。
6: 簡素な脱衣所、貴重品には要注意です。
7: 休憩室、平日なのに大勢の人が休んでいたのが印象的でした。
   のんびり野球中継を見たり、独特な常連者たちの雰囲気が漂っています。
5. 6. 7.

男女別の浴槽は上の2つなのですが、外に混浴の大露天と滝湯、小さな個室湯の3つがあります。
この露天は広々開放的です。屋内の泥湯よりは薄めの白濁泥湯で、温度は場所によって違うので好みの場所を探せます。が、混浴ゆえにおじさんがやたらいて、時によっては混浴目当ての男性もいることもあるようで、正直女性には厳しい造りでした(タオル禁止と書いてありましたが、女性は皆タオルをまいて入っていました。ただ、タオルがドロドロになるので、巻き用と拭く用2枚の準備が必要です)。
入ってしまえば泥で濁っているので混浴でも平気なのですが、それまでに外を歩かないといけないのが辛い所です。混浴といっても実質、露天エリアは男風呂状態で、滝の湯などに歩いて行くにも男性が外にいるので女性には準備と覚悟が必要です。

お湯の素晴らしさはあれど、男性優位な施設の造りと汚さには正直がっかりでした。洗い場シャワーもないし、出た後の方が汚くなったような感じがして、きれい好きの女性にはお勧めできない温泉だと思いました。とはいえ、泉質の素晴らしさは確かだし、泥湯の浮遊感は独自のものなので、湯治と割り切るか、この次にどこか別のキレイなお風呂に入る事を前提として、割り切って入るにはいいお風呂だと思いました。  <2005.7>