諏訪湖の周辺は実は湯処、上諏訪温泉、下諏訪温泉と別れた2エリアの町中に沢山の温泉銭湯があります。 下諏訪温泉には、なんと20ケ所もの源泉があり、10個ある温泉銭湯は色々な泉質と趣があります。また、下諏訪は中山道と甲州街道の合流点でもあり、本陣や神社やお寺など観光スポットもあり、歴史探索しながら温泉銭湯で一休み、のようなまったり観光も出来ます。JR下諏訪駅の横に観光案内所がくっついているので、まずはそこで地図をもらうと良いと思います。 そんな数ある温泉銭湯の中で、一番駅に近いのが「菅野の湯」です。表通りに面した入口がちょっと目立たないので見逃しがちですが、駅から5分のとても便利な温泉です。 ![]() |
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1: 大社の通りには小さな看板があるだけで、そこを入った通路の奥に菅野の湯はあります。 2: 広々天上も高い浴室は、真ん中に丸い浴槽がひとつ。 3: 下足箱と番台は、趣ある木製。チケットを買って、番頭さんに渡します。 4: 下諏訪の一番の観光スポット、諏訪大社。 全国に一万余の分社を持つ歴史ある神社は、鎌倉幕府、室町幕府などの庇護を受け、 戦国時代には武田氏をはじめ多くの大名が帰依したそうです。 |
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菅野温泉の泉質は弱アルカリ性のナトリウムカルシウム硫酸塩・塩化物泉。無色透明の滑らかな湯ですが、循環しているそうです。銭湯によくあるように、温度は高めで、食塩成分が入っているので熱が冷めずにぽかぽか汗が止まらなかったです。脱衣所の横に小さな休憩スペースがあり、そこでちょっと一息つけるのが良かったです。 他の下諏訪の温泉銭湯では、休憩したりゆっくり色々お風呂に入りたい場合は「遊泉ハウス児湯(写真5)」、効能重視なら傷に効くという「旦過の湯」が、場所も観光スポットと近くて比較的人気があるようです。 |
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5: 遊泉ハウス児湯は、大社のすぐ横にあり、 地元民だけでなく観光客でも気軽に入れる、健康ランド的温泉銭湯です。 大浴場と露天風呂もあり、ジャグジーがあったり、休憩室や会議室まである憩いの場でもあります。 6: 新湯、これも駅から10分以内の場所にあります。湯口で55℃以上あるという熱い湯です。 7: 矢木温泉は駅から大社と反対方向に10分ちょっと。さらりとした単純泉だそう。 8: 下諏訪観光で個人的ヒットは、大社の狛犬。 もののけ姫の中にでてきそうなりりしい立ち姿とくびれたウェストが素適 8: もうひとつ大社横にあるお勧めスポット、「新鶴」は明治6年創業の老舗和菓子屋さん。 明治時代に建てられた、いかにも門前町の老舗という雰囲気を漂わせている本店では、 名物「塩羊羹」の試食もできます。あっさりした甘さの羊羹はお土産にぴったりです。 |
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浴室では、地元常連さんたちの会話が和やかで、外者はすぐ分かるらしく(町の人の顔全部覚えているんだろうか)、どこから来たの?などおばあちゃんたちに話しかけられました。町外の人を拒む雰囲気もなく、地元密着型とは言え居心地の悪い感じはしなくて逆にほのぼの、とは言え使わせてもらったという気持ちを持ちつつ、しっかり挨拶した方がよいと思います。 以上、特に個性の強い湯ではないですが、滑らかな熱いミネラルウォーターに入っているような湯と、広々レトロな浴室、和やかなおばちゃんたちとの会話を楽しめる、観光の中ふらっと寄るにはいい銭湯だと思いました。 <2006.8> |