毒沢鉱泉は、下諏訪郊外にある日本秘湯の会の宿です。修験道行者である先祖の血を受けた館主が4代前の先祖が神々のお告げにより開業した神の湯を受け継いでいるという、その名も「神の湯」。館内にも神棚や仏間、神殿などがあり、仏教神教おりまぜながら不思議空間を作り出しています。 約450年前に、武田信玄が金発掘の際、怪我人の治療に利用したという歴史ある鉱泉は、オレンジ色の珍しい湯です。 部屋は10部屋のみ、お風呂は別棟に男女別の展望内湯、弁天の湯と竜神の湯があり、日帰り入浴も休憩やお食事付などとのセットなど色々な使い方が出来ます。 ![]() |
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1: 町から10分の場所とは思えない秘湯っぷりが素晴らしい森の中の一軒宿です。 2: この不思議なオレンジ色の湯と周辺の緑との対比がとても美しいです。自然の色の鮮やかさに感動。 3: 山小屋風エントランスには薪暖炉がありました。 4: この褐色湯の透明度は0.2ほど(20cmで全く見えなくなる)、細かい湯の花も浮いています。 5: 浴槽は2つ、洗い場が4つというこじんまりした浴室です。 |
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町に近いので観光の拠点としても十分便利なのですが、周辺は森だけの静かな空間、町に出かけず宿に篭っていてもいいだろうなという落ち着いた雰囲気が漂っています。緑の中ちょっと散歩して、温泉入って、本を読んだり昼寝したり。そんなまったり時間をすごせる宿に、すぐ行ける諏訪の人がうらやましいと思いました。 温泉は、含鉄アルミニウム硫酸塩冷鉱泉で、PH2.5の酸性です。陽イオンがナトリウムよりアルミニウムが多いというちょっと珍しい泉質、また湧出温度は2℃と非常に低いです。飲泉もでき、ちょっとえぐみのある薄いレモン水といった味で飲みやすい味でした。また酸が強いので目に入ると少ししみます。 |
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6: 脱衣場の床が竹張りで足裏効果あり。雰囲気もよかったです。 7: 館内のあちこちに不思議な像が。もちろん仏像なども沢山ありました。 8: 近場のおすすめスポット慈雲寺の参堂、正安2年(1300年)に創建された古刹で、 本堂の前庭にある樹齢400年以上と言われる「天桂の松」が有名です。 下諏訪といえば諏訪大社下社 春宮と秋宮が有名ですが、 この慈雲寺のように地味にいいお寺や本陣があります。 9: 宿の温泉棟 10: 神乃湯までの道、桜街道から見た諏訪湖。 11: 毒沢鉱泉のもう1つの宿、宮の湯 |
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宿泊は1泊2食付9,500円~、素泊まりなら6,500円~とリーズナブル、食事はこだわりの滋養のある地元素材中心の体によいもので、温泉と組み合わせれば疲れた体も回復しそう、湯治にもよいかと思います。 とにかく個人的にお気に入りだったのは、こじんまりと小さい浴室ながらも浴槽が2つ(加温した41℃ほどの浴槽と源泉20℃ほどの浴槽)あって、温冷を交互に入ってテラスで緑を見ながら休んで・・・といくらでものんびり入っていられる所。お風呂好きにはたまらないポイントです。以上、非常にアクセスが良いながらばっちり秘湯ムードと素晴らしい湯を楽しめる、お勧めの宿でした。 <2006.7> |