吹上温泉峯雲閣は、鳴子の北にある、天然の川の露天風呂が名物のお宿です。 吹上温泉の名前の由来は、そのままですが、あちこちで湯が吹き上げるから。近くには鬼首地熱発電所や日本でも有数の間欠泉「弁天」があり、また荒湯地獄というもうもうと湯と温泉ガスが湧き出す地帯もあります。 そんな温泉好きにはたまらない地熱エリア、森の中にひっそり立つ一軒宿が峯雲閣です。 宿自体は森のロッジと旅館のあいのこ、といった雰囲気で1日8組のみの小さな宿ですが、露天風呂は大きく、自然の湯滝が楽しめます。 ![]() |
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1: 鬼頭高原、名前とのギャップがおかしい、爽やかな高原です。 2: 名物の天然露天。自然の川と温泉が合わさった贅沢なお風呂です。 |
まず鳴子から北上したところにある鬼頭高原は、名前からくるイメージとは全く反対のさわやかな高原でした。広い芝生の公園やキャンプ場(ここは本当にすてきな眺めのキャンプ場でした!)、地ビールや炭火焼ソーセージの食べれるレストハウスなどあって、なかなか素敵です。また、新しい日帰り温泉施設もありました。 宿について早速入った名物の露天風呂は、上流の地獄谷から吹き出す熱湯と沢水があわさって適温なお湯の滝となって流れ込んでいるもの。滝のマイナスイオンと湯の温かみと緑に囲まれ、癒されること間違いなしです。ただ、自然なままの物なので、入浴時期は5月下旬から10月下旬までで、その間でも大雨の後などは水温が下がってしまうそうです。 |
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3: 女性用の内湯、露天風呂の横にあって、いたって普通なタイルの浴室です。 4: 鳴子温泉に戻って入った黒湯。近いので是非一緒にどうぞ。 |
それ以外の時期用に、この露天の横に通年入れる露天風呂があります。 源泉の温度は98度で、露天風呂の一角に、洞窟のような大きな穴が開いていてスチームサウナのようになっています。ここは昭和28年頃まで、この温泉熱を利用して味噌を発酵させるための麹を造っていた室の跡だそうです。また、初夏には蛍を見ながらの入浴も可能だそう、とにかく素晴らしい露天風呂です。 お湯自体は、無色透明な塩化物泉で特に個性が強いわけではなかったですが、とにかくロケーションが絶品!なお風呂です。成分表はこちら。 ただ、問題がひとつ。滝のお風呂と露天風呂は混浴で、そこに行くには、長細い露天の横の高くなった花道を通っていかないといけないのですが、おじさんが沢山いると、まさにオンステージ状態、注目の的になってしまうのでちょっと女子にはつらいものがあります。また、おじさんたちも女子を待ち構えている様子、何とかならないものでしょうか・・・。(ちょうどいい季節でお客さんが多い時間だったせいかもしれまんが) また、女子の内風呂、露天横にあって内湯に入っているだけでも露天からのぞける状態、なので体を洗ったり、内湯にいる間ずっとしゃがんでいないといけないのはつらかったのと、露天から間違って入ってくるおやじさん続出。本当にそれだけが残念でした。 とはいえ、これは日帰り入浴の時間の問題で、きっと宿泊して貸切状態で使えばそんな問題もないでしょう。とにかく露天は素晴らしいので、是非次は泊まりで、と思っています。 |