あしぎぬ温泉は、丹後半島のつけ根まんなからへんにあり、丹後半島を走るKTR線峰山の市街地から車で10分ほどの郊外に平成7年に出来た、比較的新しい日帰り温泉施設です。 「あしぎぬ」とは、昔の絹織物でちりめんの先祖のようなものですが、ここらへんの名産だったことから温泉の名前もあしぎぬ温泉となったそうです。 周辺には目立った建物もない中にぽつっと建つ施設は、予想外に立派な施設で、入り口からガラス張りのエレベーターを登って、同じくガラス張りの廊下を渡って温泉館に行くようになっています。なぜこんなに大きな施設になったのか、経緯が聞きたいほど立派な施設です。 ![]() |
![]() |
|
![]() |
比較的新しい施設で築10年ちょっと、ロビーも民芸調和風でなく、シンプルな和モダンテイスト、きれいな施設です。 左 : 施設外観 下左 : 雰囲気のよいロビー 下右 : 入口の建物から、温泉棟へ渡るガラス張りの空中廊下。 |
![]() | ![]() |
温泉棟へ渡るガラス張りの空中廊下、きっと昼なら眺めがよいのでしょうが、夜は田舎なのできれいな夜景ができるほどの灯りがなく、真っ暗なだけで残念でした。 にしても、わざわざエントランスと温泉館と2つに建物を分けているなんて、なんとも贅沢な造りです。 |
![]() |
お風呂は「王国の湯」と「卑弥呼の湯」があって、男女日替わりになっています。 私は王国の湯に入りましたが、まず内湯は左写真のように天井が高い造りになっていました。卑弥呼の湯の方は、ジャグジーや箱蒸し風呂、寝湯などもあるそうで、ちょっと残念。 こちらは普通の温泉浴槽と小さなサウナ、水風呂がありました。温泉は無色透明、弱アルカリのナトリウム・カルシウム・硫酸塩泉だそうですが、あまり温泉味は強くない普通のお湯といった印象でした。 |
露天は6,70坪はあるだろう広い眺めのよい庭園になっていてびっくり感動です。わざわざ温泉館を分けて丘の上に作ったのはこの眺めのためだったのかー、と納得の眺め。(写真下左) 弥栄の平野を見渡せる開放感のあるお風呂は、山梨のほったらかし温泉を小さくした感じで、大きな空が気持ちよいです。この開放感のためならお湯がやや塩素っぽくても許しちゃおう、と勝手に思いました。 写真下右は露天にある滝風呂。上の段の浴槽からそのままお湯が流れ落ちて、ちょっとした打たせ湯になっていました。 |
![]() | ![]() | ![]() |
あしぎぬ温泉、とにかく露天・庭園の広々感がたまらない施設でした。 やや高めの金額設定(入浴料600円、ここらへんでは400円~500円が相場なので)もまあ納得。値段のせいか、それほど混んでいないのもよかったです。ちょっとしたお土産コーナー、食事処もあり近くの有名観光名所、天橋立からも割りと近いため(宮津天橋立インターより178号、312号経由で30分ほど)、ドライブ途中に寄るには最適です。開放感と眺望が素敵なこの施設、夜よりは天気のよい昼間にふらっと寄ってひと浴びすることをおすすめしたいと思います。 <2004.12> |