満願寺温泉は、黒川温泉の南西にある小さな志津川沿いの温泉町です。 名前の由来は、文永11年(1274年)蒙古襲来の時、北条六朗時定が鎮圧祈願を込めて建立した「満願寺」から。 お寺があるだけの小さな町には、宿が3軒ほどあり、旅館静泉荘の前の川沿いに露天風呂もあります。川底から湧くこの湯は、地元の人の洗い場になっており、洗濯物や野菜、食器などを洗っているのどかな風景が見られます。 同じく川沿いに建つ施設がこの「温泉館」です。1階に浴室があり、2階が公民館になっています。 ![]() |
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1: 温泉館は、ややレトロ感が漂うコンクリ造の公民館です。奥に露天風呂も見えます。 2: 浴室は小さなタイル張りのお風呂、なんとも懐かしい雰囲気です。 男性は2部屋あるそうですが、女性は1つだったような気がします。 |
温泉は、無色透明のアルカリ性単純泉で特に強い個性はないですが、とにかく沢山湧き出す湯が常に洗い場に流れ出ていて、とても気持ちよいお風呂でした。大昔からかわらず40℃弱ほどの湯が温度一定に湧き出してくる贅沢な湯です。せっかくいい湯が湧いていても、適温でないと冷ますのに時間がかかったり、加水しちゃったり、結局鮮度が失われるので、そのままで入れる温度の湯っていいなーとつくづく思いました。 以上、黒川温泉から近いし、ふらっとドライブに寄るにはいい温泉でした。歴史好きには嬉しい観光ポイントがあるし、個人的には旅館、瑞雲荘がとても料理が美味しい宿だったので、またここら辺に行く時は、あえて黒川に泊まらずまた瑞雲荘に泊まりたいな、と思っています。 <2005.7> |