ヒルトン小田原スパ&リゾートは、箱根の連なる山々を背景に相模湾を一望するロケーションに位置する、日本初のヒルトン・ワールドワイドリゾート、というと聞こえがよいですが、厚生労働省所管の雇用・能力開発機構が総工費455億円で建設した旧スパウザ小田原が経営破たんし、たった8億円で小田原市が買い取ってヒルトンに運営委託したという、あらら~な施設です。 眺めのよい丘の上に広がるヒルトンは、なんと7万3000坪の広大な敷地に、200室ほどのホテル・コテージ・プール・スパ・ボーリング・ジム・ゴルフ練習場やウェディング用教会まであります。 ホテルの部屋は、180℃に広がる相模湾が素晴らしい全室オーシャンビュー、スパもガラス張りの開放的な造りで、長期滞在したくなるような和やかな雰囲気が漂っています。芝生の広場など、散歩するだけで楽しいです。 ![]() |
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![]() | ![]() | 丘の教会はガラス張りで水平線が見えとってもロマンチック!でした。 |
最寄りの根府川駅は、眺めの良い丘にあって、関東の駅百選に選ばれたのどかな駅です。 (小さな駅で、駅前にお店などは全くありません) 入口を入ると、3階吹抜けの広々ロビー空間とカフェが。のフロントロビー。建物の中は豪華絢爛、ばっちりヒルトンしています。右写真は、ホテルとは別棟にあるスパのフロントです。 |
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昔は保養施設として利用されていたとは思えない、とっても優雅な造りにびっくり。保養施設だからって格安で使われていて、それでもって赤字で結局外資に使われるなんて本当に日本っておばかな国だなあとしみじみ(売却時の損失はなんと446億円)。ヒルトンが最初から開発したような贅沢な建材尽くしの内装、なんだか素直に喜べなかったです。税金の無駄使いとたたかれるのも仕方ないかな、と。別に豪華な施設を造る事には反対しないですが、それをちゃんと黒字経営しない体質が(怒)です。 |
![]() | ホテルと別棟のバーデ棟には、プールのある水着で入るスパと温泉、エステ、レストランが入っています。これまた4階天井までの吹き抜けを囲んだ明るい造りです。 3階にある男女別れた暖簾をくぐると、眺めのよい内湯が。ドーム上の円形な浴室の窓際に大きな浴槽が広がっています。他は水風呂とフィンランドサウナ、横に露天風呂があります。 お湯は1,500メートルのボーリングの結果湧出したナトリウム塩化物泉、源泉30℃を加温循環利用していますが、滑らかな浴感の感じられる微かに黄色っぽい透明の湯でした。 |
![]() | ![]() | 露天風呂は相模湾を望む明るいお風呂、大きくはないですが開放感が気持ちよいです。 このお風呂が素敵だなと思ったのは、内装が全て自然物だったこと(石と木)。いろんなお風呂にいくと、ついつい天井の素材を見てしまうのですが、ここはきれいな木材張りで気持ちよい天窓があって個人的にとても和めました。 |
とってもお金をかけて造られた施設、経緯を考えると複雑な気分ですが、単純にドライブ途中に寄るにはいいお風呂だと思いました。 ちなみに、スパリゾートというだけあって、スパメニューも色々揃っています。「アクアボーテスパ」では、アロマオイルマッサージやフェイシャル、タラソ、ネイルケアなどもサービスしています。また、ライブラリーカフェなどもあって長期滞在にも耐えられるサービスを揃えています。 また、小田原市の施設ということで、小田原市民優待がありますし、一般の人向けにもランチ&スパセットなどのお得なコースがあります。また、一休.comやOzmallなどにもプランがでていて、オズなら8800円ステイが可能です。その値段なら、スパホテルの贅沢感をお手軽に楽しめて、かなりコストパフォーマンスよいと思います。 ちなみに、ホテルのレストラン、フローラのバイキングは結構メニュー豊富で美味しかったので、ドライブデートにランチ&温泉がお勧めです。 <2005.12> |