太陽と鰹の町、枕崎にある日帰り施設は、町を見下ろす丘の上にあります。 枕崎初の天然温泉ということですが、226号沿いの便利な立地、駐車場も広く、気軽なスーパー銭湯と銭湯の中間といった感じの施設です。大きな温泉マークが目印の平屋建ての建物、中にはロビーとお風呂というシンプルな造りでした。 この施設の人気ポイントは、やはり露天風呂からの眺めです。東シナ海と枕崎の町を見渡すことができ、西向きなため、海へ沈む夕日をみながら温泉という、贅沢な時間をすごすことができます。また、夜は町の夜景と漁船の灯りがきれいだそう、10時までやっているそうなので、次回は夜行ってみたいと思いました。 ![]() |
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1: これが噂の露天風呂、向こうに見えるのが火之神公園の立神岩です。 2: 露天はしっかり濃い温泉、やや褐色のお湯でした。 |
受付で入湯料を払って、男女別の脱衣所へ。全体的に広々としていますが、基本的な造りは銭湯と変わりません。内湯には、ジャグジーやサウナ、電気風呂、寝湯などが、さほど広くはない(通常の銭湯サイズの)浴室に詰め込まれていました。 タイル張りのシンプルな造り、海側の壁は大きなガラス張りになっていましたが、湯気でくもってしまっていて、全く外は見えませんでした。これがくもっていなかったら、相当眺めのよい内湯だっただろうと思うと残念。とにかくすごい湯気で、浴室内が全てスチームサウナのような状態になっていました。 |
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3: すごい湯気の浴室の様子。眺めは見えないですが、ガラス張りで明るい浴室です。 4: 広々ロビーは休憩、待ち合わせに使えます。 5: おまけの枕崎観光ポイント、薩摩酒造、花渡川蒸溜所明治蔵の樽。 とても素敵&勉強になる蔵で、もちろん試飲も出来て大満足でした。 |
さて、人気の露天風呂ですが、内湯から外に出れるようになっていて、丘の上の庭園風、大きな木の下に岩風呂が広がっていました。海側に塀などのない、オープンなお風呂ですが、塀に囲まれた露天が多い女性には嬉しいところです。また、大きな木がちょうど日よけになって、昼間でも日差しを気にせず温泉にゆったり浸かれたのはありがたかったです。 肝心の温泉ですが、内湯は少々塩素臭がして、循環しているせいか、あまり温泉らしさは感じませんでした。泉質は単純泉、1400m掘っているとのこと、基本成分は塩化物ナトリウム(塩分)のようです。露天風呂は循環していないのか、内湯とはうってかわって、しっかり温泉らしさを感じる、やや黄褐色の湯でした。 露天の眺めもよく、人気の夕方でなく昼間に行ったせいか、とても空いていて、のびのびと施設が使えたこともあって、非常にゆったりと癒された施設でした。銭湯価格で気軽に入れるのも嬉しいところです。 近くに指宿など個性強い湯があちこちにある鹿児島、お湯の質だけを考えてしまうと、ちょっと弱いところですが、気軽さと露天の眺めを合わせて一本!という感じの日帰り温泉でした。 <2006.12> |