松川温泉は、十和田八幡平国立公園のはずれにある、岩手山北西麓のブナ原生林に囲まれた松川渓谷にある温泉で、3軒の宿が点在する250年ほどの歴史ある温泉だそうです。近くには日本初の地熱発電所である、松川地熱発電所があります。 行き方は、車なら東北自動車道松尾八幡平ICから県道45号線経由で約20㎞、電車なら盛岡駅から岩手県北バス松川温泉行きで1時間50分ほど。 緑の中の落ち着いた旅館は、風情ある和風旅館というよりは、比較的すっきりした和風ビジネスホテル風ですが、露天はとにかく素晴らしい和風岩風呂です。 ![]() |
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![]() | 3軒の旅館のみの松川温泉にある一つ、峡雲荘は、元国民宿舎だった、松川を見下ろす丘にある秘湯を守る会の宿です。 写真は入り口ロビーにあった熊に手をかまれるの図、秘湯の会のちょうちんがかかっていました。 温泉は、男女別の内湯と露天が1つづつ、混浴の露天が一つあります。 内湯は石張りのきれいな湯で、白い湯がたっぷり掛け流されています。シャワーや洗い場もしっかりあります。露天風呂は、狙ったように紅葉がちょうどよくきれいで、素晴らしいお風呂でした。こちらも広々石造りの浴槽です。 |
![]() | お湯は乳白色でなめらか、露天はやや水色っぽくも見えました。泉質はPH2.7の強酸性、単純硫化水素泉で、飲用もできます。分析表はこちらへ 混浴の露天は、脱衣場も男女一緒、しかも廊下から丸見えなので、ちょっと入りにくいのが残念でした。 以上、きれいな浴室で乳白色の湯を楽しめて、館内も普通にシンプルきれいな、万人におすすめできる宿です。松川温泉で、もっと鄙びた雰囲気・秘湯好きなら松風荘、カジュアルなら松川荘、その中間といった感の使いやすい宿だと思いました。 |