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但東シルク温泉 : heavenly-spring.com

但東シルク温泉

但東シルク温泉
シルク温泉は、兵庫県の北東、ぽこっと京都府にでっぱった部分、但東にある新しい温泉です。ここらへんは、のどかな農村地帯にあって、近くに最近雑誌やテレビなどに登場した(個人的に気になっている)卵かけご飯専門店「但熊」や、エコ&スローライフを体験できる農家民宿があったり、特に目立った観光地はなくとも、但東シルクロード観光と名をうって頑張っている面白い地域です。
歴史ある城下町出石から車で20分ほど、県道426号を福知山方面に進んだ道沿い、農村の林の中にいきなり現れた新しい大規模施設がシルク温泉+保養センターやまびこ(温泉宿)でした。

★★★★
★★★★
★★☆
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★★★

出石郡但東町正法寺165
0796-54-0990
URL :  http://www.silk-yamabiko.co.jp/
入浴料金 :  500円
行き方 : 山陰本線豊岡駅、八鹿もしくは江原駅下車で全但バス「出石行き」約30分、終点「出石」で乗換えて但東へ。車なら、大阪、京都、神戸から国道9号、426号経由で約2時間半です。
上: 施設外観、まわりは林、のどかな農村にあります。
但東シルク温泉は、大きな日帰り施設と、温泉宿やまびこ、貸切のコテージと運動場などのスポーツ施設が一緒になった、一大レジャー施設です。一番近い観光地は、出石ですが、同じく城下町の福知山や、天橋立からも車で1時間以内の位置にあります。
ちなみにシルク温泉という名前は、昔この地域は養蚕で栄えていて今でも丹後ちりめんが名産なことと、アルカリ性で肌がつるつる絹のようになるということからのネーミングです。
1994年オープンの比較的新しい館内には、温泉とお土産コーナー、食事処に大きな休憩室、宴会場、多目的ホール、農産物販売コーナー、マッサージコーナーなどがあります。広々としてきれいな館内、休憩室やロビーは地元民の憩いの場所になっていて、おばあちゃん率がかなり高かったです。温泉もさぞ年齢層が高いかと思いきや、意外に若い人も沢山入っていました。冬はスキー帰りに寄る人もいるそうです。
さて、温泉は、多少趣の違う浴場「山の湯」と「花の湯」が男女日替わり制になっていて、どちらにも露天風呂、サウナ、源泉風呂が着いています。

私は山の湯に入りましたが、ドーム状の内風呂には、温泉浴槽2つとジャグジー、不思議なシャワー室(ジェットシャワーという全身を刺激するシャワーが出る小部屋)があって、外には露天風呂と打たせ湯、別棟サウナと水風呂がありました。
左: 一番大きな露天風呂、2浴場どちらも岩風呂のようです。

地下1000メートルから湧き出る温泉は、2つの源泉があってどちらも重曹泉、PH8前後のアルカリ性で飲泉もできます。
第1源泉は、無色透明のアルカリつるつる温泉、源泉風呂は沸かさずそのままの温度で水風呂のようですが、とにかく滑らかな肌触りで出るとさっぱりした爽快感があります。出るとぽかぽかする温泉はよくありますが、さっぱり感がある温泉は珍しい感じがしました。
第2源泉は、やや硫黄臭のする鉄分・石灰分を含む黄色っぽい透明の湯で、これまたお肌つるつる、浴槽も石灰分の堆積で肌触りが気持ちよくなっていました。飲んでみると、微かな塩味とミネラルっぽさが、甘みのないスポーツドリンクのようでした。
露天横のサウナは、お尻にひくマットとテレビ付。派手さはなくても、しっかり考えられた造りの浴室は十分満足いくものでした。
露天は広々開放感があって気持ちいいし、何よりここらへん一帯の温泉の中では一番温泉味の強い泉質に感動しました。2つある源泉を混ぜることなく、それぞれの違いを味わえるのも嬉しい所。山陰日本海側はどこ掘っても温泉が出るといわれるほど地下の泉脈があるそうですが、無色透明の塩化物泉ばっかりで正直ちょっと飽き気味だったので、ここの温泉は本当にありがたかったです。
施設もきれいなうえ、温泉採掘についての資料展示などもあり、その温泉、泉質へのこだわりが伝わってくるとても好印象の施設でした。是非、2種類の入って嬉しい、飲んでも美味しい温泉を楽しんでほしいと思います。 <2005.1>