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天然湧出 円山川温泉 : heavenly-spring.com

天然湧出 円山川温泉

天然湧出 円山川温泉
円山川温泉は、志賀直哉の小説で有名な城崎温泉から少し外れた、円山川沿いにある温泉です。城崎温泉よりやや川の下流にあたるこの地区では、城崎とはちょっと泉質の違う単純泉、塩化物泉が湧出しています。
温泉街などがあるわけではなく、円山川と名のつく温泉施設は、この日帰り施設と、川の反対側に温泉旅館、銀花が1軒あるだけですが、この2軒の施設も全く泉質が異なります。
この日帰り温泉、あまり知られてはいませんが、その名の通り天然湧出、非加熱の源泉をそのまま掛け流している隠れた実力派温泉でした。

★★★☆
★★★★
★★★
★★★
★★☆

豊岡市小島991
0796-28-3045
入浴料金 :  500円
行き方: JR城崎駅下車でタクシー利用か、徒歩だと下流に向かって20分ほどです。車の場合はJR城崎駅より川沿いを河口方向へ10分ほどです。
城崎の温泉街から車で5分ほど、円山川沿いにあるこの施設、現在は日帰りのみですが、4階建ての大きな建物で微妙に広いマッサージチェアのおいてあるロビーもありました。以前は旅館だったのでしょう。

左写真は、雪の夜の円山川温泉の建物(写真中央)を円山川の対岸から見たところ。周辺にはあまり大きな建物がなく、道路沿いに旗やライトで派手に宣伝しているので結構目立ちます。
中はいたってシンプル、余計な設備はなく、あるのはお風呂とちょっとした休憩コーナーのみ。建物は広いのに、なんとも潔さを感じる簡素さです。

お風呂もシンプル、タイル張りの内湯がひとつ、横に岩風呂風露天がひとつありました。
ここまでは、ありがちなシンプルな日帰り温泉といった雰囲気でしたが、お湯を見て嬉しい驚きが。
城崎温泉は無色透明の食塩泉、同じ円山川温泉を名のる銀花も無色透明のお湯なのですが、ここだけは鶯色に濁った素敵なお湯なのです。PH7.5のカルシウム・ナトリウム塩化物泉だそうで、ちょうど41~3℃ほどで湧いているため、加温せずそのままの源泉を利用しているとのことです。
左写真は露天の様子、山を少し削って自然な庭園露天になっています。
43度の源泉をそのまま温めずに流しているだけなため、冬場の露天はちょっとぬるいのですが、そのまま自然な状態ってのが嬉しいです。こういう体温とかわらない体に負荷のない自然な温度のお湯は、純粋にお湯の質感を楽しめて個人的にはとても好きな温泉なのですが、特にここでは、漂う硫黄ミネラル臭ときれいな鶯色の湯をゆっくり楽しるので、あえてぬるめが嬉しいと思いました。
また、新鮮なお湯なので、飲泉もでき、ペットボトルにお持ち帰りも可能なのですが、なにしろかなりしょっぱくて後味苦い、塩分鉄分たっぷりの何か効きそうな感じのお湯でした。
オーナーの趣味的に運営されているこの施設、あえて宣伝したりしていないそうで、本当の温泉好きや常連さんがふらっとやってくるだけなため、混んでいないのもありがたかったです。城崎温泉は集中管理の循環湯なので、純粋に温泉味を楽しみたかったら、是非ここまで足をのばしてみることをお勧めします。 <2005.2>