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城崎温泉 外湯巡り : heavenly-spring.com

城崎温泉 外湯巡り

城崎温泉 外湯巡り
川沿いに点在する外湯がつくりだす独特な温泉街風情が今も残る、平安時代からの歴史ある温泉地、城崎。
志賀直哉の小説「城の崎にて」で全国的に有名でもあり、また、旅館が内湯を持たないで外湯のみで発展してきた温泉街の歴史や、現在も残る浴衣と下駄での町歩きの風習など、日本の温泉街を考える際に必ずといって例に出される人気の温泉地でもあります。
各旅館が内湯を持つようになった現在でも、街中の7つの外湯は地元客、観光客で常ににぎわっています。

★★★
★★☆
★★☆
★★★
★☆

城崎郡城崎町湯島
0796-32-2229(一の湯)
URL :  http://www.kinosaki-spa.gr.jp/
入浴料金 :  500円(さとの湯のみ800円)
行き方: JR山陰本線城崎温泉駅で下車するとすぐ温泉街です。また大阪、神戸から全但特急バスが出ています。車なら、大阪、京都、神戸から豊岡経由で約3時間半ほど。
1. 2.
1: 城崎ロープウェイ、大師山から見た城崎の温泉街、すぐむこうに円山川と日本海が。
2: 豪雪地帯の城崎、一晩でびっくりするほど雪が積もって景色ががらっと変わることも。
柳や桜がならぶ石垣の川沿いにそって広がる風情のある温泉町。
左写真: 初めて行ってびっくりしたのが、その川がきれいなこと、錦鯉や小魚の大群が泳いでいて感動したんですが、それを現地の人に言うと逆にびっくりされました。地元民にしてみたら、この川は長靴が釣れるって冗談をいう位汚いそうで、都会と田舎に住むギャップを初めて感じてしまいました。
上: 桜シーズンの朝と夜の様子。
外湯が7つあるので、夜になると旅館の浴衣と下駄の姿で歩く人がまちにあふれて、下駄の音がからころ響く素敵な温泉街です。冬のカニシーズンが一番混むらしいですが、桜の季節が一番きれいじゃないかと個人的には思いました。
駅前に2000年に新しくできた外湯「さとの湯」。

他の外湯と違って、健康ランド風に大きな施設で、和風と洋風のお風呂スペースが男女日替わり制になっています。お風呂は2階建てで広々、下の階に大浴場と洗い場、上の階に露店やサウナがあります。
お湯は特に普通のお風呂とかわらない感じがしなくもなかったですが(外湯の中で、ここだけは温泉をタンク車で運んでいるそう)、きれいで広く、ミストサウナなどもしっかりしていて駅前という立地、温泉風情は置いておいて、なかなか使いやすいお風呂でした。
温泉街まんなからへんにある「一の湯」。
ここは洞窟風お風呂がうりで、公共ながら貸切家族風呂(別料金)もあります。
洞窟風というのは、入ってみて納得。岩をくりぬいた半露天のお風呂があるのです。あとは普通、内風呂はジャグジーがありました。


「こうの湯」に入った時のチケット↑
温泉寺の前にある「こうの湯」は右のスタンプのような外観の建物です。
庭園露天を売りにしていますが、まあ庭園と呼ぶにはそれほど広くはない、普通の露天和風岩風呂がありました。
お湯は他の外湯同様、無色透明の食塩泉、やや熱めのお風呂でした。上左写真はこうの湯前、足湯の横にある、温泉ジェラート屋さん。温泉玉子を作りながら足湯に浸かれるナイススポットです。
他にも城崎には、まんだら湯、地蔵湯、御所湯、柳湯があります。
私が個人的に好きなのは御所湯、温泉サウナがある古めのいい感じのお風呂なのですが、現在新しい御所湯を建設中で、新しいのができたらこちらはつぶしちゃうのかと心配しています。古いといっても十分きれいだし雰囲気もいいので、是非残してほしいと思います。
※残念ながら、平成17年に新築移転したそうです。
まんだら湯は、小さな露天樽風呂が素敵だし、柳湯は新しくて天井が高い建物がおしゃれ、和モダンテイストの外湯です。地蔵湯は比較的大きなお風呂、やや古めで地元民率高め。おばちゃんとの交流を求めるのでなければ、私はいまいちと思いました。
外湯の雰囲気はそれぞれですが、お湯はみな集中管理されているので同じ食塩泉です。泊まる旅館で外湯券がもらえると思うので、ふらふらと散歩しつつ、どの外湯に入るかは、見た目の雰囲気で選べばいいと思います。
写真は、円山川の対岸から見た城崎温泉街の雪景色。
桜や新緑の季節もいいですが、雪の城崎も素敵です。冬には便利なかにかに特急も走っているし、温泉とカニと雪景色とを楽しめるこんな温泉地に気軽に行ける関西の人がうらやましいとつくづく思いました。文人たちのように、静かにしみじみと篭りたい、そんな風情のある温泉地でした。 <2005.3>