中ノ沢温泉は、安達太良山の西側麓にあり、東は安達太良山、西は磐梯山、北は吾妻山系の山々に囲まれた静かな温泉地です。宿が10軒弱あるだけの小さな町で、特にお土産やが並ぶような温泉街といったものはなく、スキーやゴルフ、避暑の拠点として点在する宿が使われてる事が多いようです。とはいえ、小さいながらも温泉の質は素晴らしく、福岡でも有数の湧出量をほこっており、火山性の強い酸性のお湯が楽しめます。 そんな温泉町の中ほどに、扇屋旅館はありました。老舗の旅館とガイドにあったのですが、外観は民宿と旅館の中間といった普通の建物、館内もありがちな温泉旅館でした。 |
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お風呂は、木の浴槽が気持ちよい内湯と、その横に小さな露天風呂が1つありました。 お湯は無色透明ですが、硫黄臭が気持ちよいお風呂です。またここの湯の特徴として、味がすごく強力なレモン味なので、入ったときには是非味見してみてください。また、酸性が強いせい(PH2)か、石鹸も泡立ちにくく、お湯が目にしみるので要注意です。 |
ここは味といい、目にしみ方といい、本当にレモン水に入っているような感じがしました。湧出量が9000リットル/分と多く、湯が新鮮なことも関係しているかもしれませんが、やはり火山性の硫黄泉、単に強酸というだけで片付けられない何かがあるような気がしました。味はすごいですが、飲むと胃腸に効くそうです。 宿としては、特別にここにこだわる必要はないかもしれませんが、気軽に日帰り入浴できるところは便利な宿です(雰囲気なら緑の中の露天風呂がある西村屋もいいと思いますが外来は出来ません。広い露天がいいなら花見屋も捨てがたいです)。とにかくこのフレッシュレモンなお湯は是非試してみてほしい温泉だと思います。 <2002.10> |