スパリゾートハワイアンズは、映画『フラガール』の舞台にもなった、5つの温泉テーマパーク、ホテル、ゴルフ場からなる巨大リゾートです。 常磐炭鉱閉山による離職者に対する雇用先対策として、炭鉱で湧き出る温泉を利用した「常磐ハワイアンセンター」が造られ、1990年にスパリゾートハワイアンズに改名して現在に至ります。 場所はいわき湯本温泉街から離れてぽつんとあるようなリゾートですが、湯本駅だけでなく東京から宿泊者用無料送迎バスを出すなどしているためさほど不便さは感じませんでした。 ![]() |
![]() |
|
![]() |
1. |
ハワイアンズの中は、1年中28℃の南国ムード。部屋に入ったとたん、むっと肌をラップする湿気となんともいえない温室の匂い・・・、まあ最初に入る『ウォーターパーク』(写真1)は、温泉でなくあくまで娯楽プールです。 他に、『スプリングパーク』、ここはヨーロッパ風のエレガント?な雰囲気の中、水着で混浴できる屋内温泉プールと、裸で入る男女別大浴場があります。 『PAREO』は露天温泉プールコーナー(水着混浴)、『与市』は男女別の温泉大露天風呂です。 ちなみに、↑のハワイアンズの評価は平均をとっています。5つのテーマパークが全く別の種類だし、その中にも何個もお風呂があって、いいお風呂や場所があればいまいちな所もあり、全部を平均したらこんな感じかなーというアバウトな得点です。全ての感想としては、まあ1回行ってみてもいいんじゃないかな、という感じ。ただ、友達やカップルなど複数人数で行くことをお勧めします。その方が楽しめるし、1人で行った私は結構浮いてました。 |
![]() |
![]() |
2. | 3. |
2: 建物の屋上にある露天温泉ゾーン、パレオの眺め。 わけのわからない赤い岩のような造形物は置いておいて、天気がよければ、結構気持ちがよいです。 3: 周りには本当に何もないので、山と空がただただ眺められます。 |
露天温泉ゾーンのPAREOは、どちらかというとファミリー向けっぽい温プールや噴水が広がっているのですが、1つだけ源泉風呂があって、そこはやや白黄色濁の硫黄の香りのするお湯がたっぷり流れていました。湯の花もちょっと浮いている、いい湯でした。広いゾーンの中、ほんの2~3人用のこの浴槽だけが源泉で、他は単なるプール状態です。 |
![]() |
![]() |
4. | 5. |
4: 与市の入り口、ここだけは別世界、よくある温浴の和風テイストです。 昔懐かし系の駄菓子やなどが並んでいて、なんとも懐かしい縁日風。外国人も喜びそうです。 5: 屋上露天コーナーの中、洞窟のような所の中に、なぜか火をたいてあるコーナーがあったり。 他にもつっこみ所が色々あったので、どんな意図で作ったのか設計者の話を聞いてみたいと思いました。 |
裸で入浴する大浴場は、内湯が5個、サウナが1個、露天が1個ありました。大きさはそれほどでもないので、他のエリアに比べて混みあっていました。 ジャグジー系の浴槽の湯は塩素臭が結構してつらいものがありましたが、古代檜の浴槽のお風呂だけは、木の手触りといい、入っている白緑濁色、やや硫黄臭のするお湯といい、とても気持ちいいお風呂で、これだけで満足でした。 成分表はこちらへ また、江戸をテーマにした与市ゾーンはなかなかの雰囲気。ギネスにも載ったという日本一の浴槽面積の露天は、その前書きから想像していたよりは小さくて、草津の西の河原湯くらいのイメージでした。源泉(硫黄泉)の掛け湯があったり、天然の蒸し風呂も木造で味があったし、なかなか和風のよさをだして上手く作ってあると思いました。外国人も喜びそうです。 以上、あまりに雰囲気の違うエリアが同時に楽しめる巨大施設、ゆうにまる一日遊べます。やや古くなっている部分もありますが、それがなんとなく常磐ハワイアンセンター的な懐かしい雰囲気を残しつつ、フラダンスを見たり、とにかく色々な年齢層の集合であるファミリーにはいい施設だな、と思いました。 |