勝浦温泉は、房総半島の外側、九十九里海岸の南にある朝市が有名な漁港の町、勝浦にある温泉です。同名の温泉が和歌山にあり(区別するために南紀勝浦、紀伊勝浦という)、どちらかというと和歌山の方が有名、ホテルも沢山あります。 千葉の勝浦温泉は、宿が数軒あるだけのこじんまりした町ですが、やはりその中で目をひくのはこのホテル三日月です。 駅を降りると本館が駅前にあり、また徒歩5分ほどの海岸沿いに大きな館が3棟並んでいます。その3棟の内1棟の中に、駐車場とアクアパレスが入っていて宿泊棟とは分かれた形になっています。アクアパレス棟に入るといきなりエレベーターがあり、7階にあるフロントへ。露天プールが8階、男女別内湯と脱衣ロッカーが7階、屋内プールやサウナが6階にあります。 ![]() |
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1: 屋上の眺めの良いプール(冷たい)。 プールの横にジャグジー、サウナ、酒風呂と真珠風呂などがありました。 2: 屋内プールは、不思議な南国ムード。全長60mほどの流れるプールとその中にジャグジーがあります。 3: パウダールームはきれいでした。化粧水やコットン、綿棒などあり、窓からは漁港を見下ろせました。 4: べたべたこてこてな館内には、謎のブロンズ像がいっぱい。館内に鯉が泳ぎ、その横には金の馬が。 その理解不能なオーナーのセンスに圧巻です。 5: 男女別の内湯は小さくておまけ的。洗い場が沢山ならんでいて、あくまでここは身体を洗う場所でした。 |
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ホテル三日月の館内に入ったとたん、不思議世界が広がります。なぜかまとまりのないブロンズ像があちこちに配置され、派手な絨毯や装飾が施されています。ある意味いまどきなかなか見られないほどのすごいセンスで、つっこみどころ満載です(きっとお金はすごくかかっているのでしょう)。 砂浜の海岸横という立地なため、ロビーやプールからの眺めはよく、特に屋上からの展望は素晴らしいです。 温泉は、ナトリウム塩化物・炭酸水素塩温泉ということですが、正直アクアパレスでは全く温泉味を感じませんでした。ごく普通の湯(それも循環しまくり)で、ここはあくまで娯楽施設だと割り切りが必要です。 |
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6: 屋上プールの一部は流れるプールになっていました。こちらはほどよく温かかったです。 7: 屋上から見下ろす小さな漁港と湾の様子。これだけは和めます。 8: 6階プールエリアのジャグジーと装飾、トロピカルなのか和風なのか洋風なのかなんでも来い状態。 |
屋上には、小さいながら7つの浴槽(プール含む)、6階には、大きな流れるプール+ジャグジーの他に、ヒノキ風呂やクールバスクリン風呂、子供用エリアや日焼けエリア(男性に大人気)など色々な設備があり、サウナも高温・スチーム・塩サウナがありました。 ゆーとぴあやスパリゾートハワイアンズと同列の娯楽施設ということ(でも2つより小さい)、ファミリーで行くなら子供も喜ぶと思います。ただ、やはりやや古さ(≒汚さ)、ちゃちさを感じるので、大人グループ・カップルにはあまりお勧めできないし、間違っても1人で行くのは避けた方がよいと思います。 以上、大型温泉ホテル三日月の娯楽温泉でした。独特の装飾と種類だけは沢山あるお風呂をわいわい楽しめるメンバーと行くにはいい場所だと思いますが、お風呂(温泉)が好きな人にはあまりお勧めできない施設でした。せめて男女別のお風呂がもう少し充実していて、いい湯だったらよかったのですが。もし三日月に行くなら、木更津の方は2000年に出来たばかりまだ新しいので、もっと雰囲気がよいかと思います。 <2006.8> |