JRのポスターやら、温泉本で誰もが一度は見た事ある、有名な海沿い露天風呂のある温泉宿、不老不死温泉にいってきました。 今まで東京からとても行きにくく、地の果てにあるようなイメージでしたが、五能線のラインに特急リゾート白神が通って、随分行きやすくなりました。といっても、東京からJRで7時間40分かかり、車にしても、電車にしても、青森・秋田どちらからも約2時間半かかります。 そんな地の果てを目指して海岸沿いを北上していくと、まず風車が一機見えてきます。そしてどこかの雑誌でみたことある「不老不死温泉」の看板が。後ろには日本海が広がっています。 ![]() |
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![]() | 日帰り入浴の場合、まず旧館に入って、入浴料600円を払います。(私は、雑誌「自遊人」別冊の温泉図鑑についてくる、日帰り入浴全軒無料源泉湯パスポートを持っていったので、しっかりただでいれてもらいました。湯巡り好きの人にはおすすめです)日帰りの場合、露天風呂と旧館の内湯に入れます。残念ながら崖の上から海を見下ろせる新館のお風呂は宿泊者のみになっていました。 ← 受付横にすぐ内湯の入り口があり、中は浴槽2つと洗い場というシンプルでこじんまりしたお風呂になっていました。 お湯はもちろん茶色で鉄の匂いがぷんぷんです。窓は海に向かってひらけているのですが、残念ながら目隠しシールがはってあり、お風呂に浸かりながらだと全く海は見えませんでした。 |
![]() | やはり不老不死温泉といえば、この露天。 建物から外の道路を降りていって、駐車場の横、岩ごつごつの海辺にそのお風呂はありました。ちょうど写真の看板の後ろ、波打ち際の方に、露天風呂の囲いがあります。 それにしても、建物とは全くつながっていないし、海辺にいきなりぽつっとあって、まるっきり、野天状態。盗み湯が簡単にできちゃうな、、、なんて思ったりしました。 露天は2つあって、左が混浴、右が女性専用になっています。混浴の方が大きくて眺めもよいのかと思いきや、左右どちらも同じくらいの大きさだし眺めも変わらず、いつも露天で冷遇されがちな女性としてはとても嬉しかったです。 |
泉質は、ナトリウム塩化物強塩泉。黄金色(黄土色)の濁り湯で、水面から10cm下がると全く何も見えなくなる位(透明度でいうと0.1)濃い濁り具合です。(源泉の湧き出し口から出るお湯は無色透明ですが、あっという間に酸化するようです。) 成分表をみてびっくり。なんとNa+が5999mg/kg、Cl-は12540mg/kg!5桁の数字なんてひさびさに見ました、イオン遊離しまくりです!そんなお湯はしょっぱ鉄くさ、やや苦い、ぽかぽかとよく温まるお湯でした。 ただ、温度は38℃くらいでややぬるかったので、長湯にはいいのですが、海風がふきあれる中浴槽から上がって服を着るまでの間がちょっと寒かったです(脱衣場などはないので吹きっさらしの中で着替えます)。冬はちょっと(かなり?)寒いかもしれません。 まあ、そんなことは置いておいて、とにかくここの一番素敵な所は、この眺めでしょう。日の入り、夕日は最高だそうですが、残念ながらこの日は曇っていて夕日は拝めませんでした。それでも十分大自然を感じることができて、ひたすら波を眺めながらずーーっと入っていたい、そんな素晴らしい温泉でした。 <2005.4> |