San Cascianoの町は、FirenzeよりRoma行き電車で1時間ほど南に行ったChiusi Chianciano Terme駅からバスで1時間ほど行った、長閑なトスカーナの高原にあります。 この小さな丘の町には温泉があちこちに湧いているのですが、Bango Grandeは、そんなSan Casciano の町外れにある石造りの野天風呂です。周りは畑とぽつぽつと家が建つだけの郊外で、地元の人だけがこっそり使っているような、そんな温泉に浸かってきました。 |
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サンカスシアーノは、とってもこじんまりしたかわいらしい町(というよりは村)で、見所としては小さな城郭と教会があります。 センターは歩いて一周しても15分ほどの小さな町なのですが、ちゃんとTourismo Informationもありました。 左: 桜の花と城郭 右: SanCascianoの路地、猫がかわいかった~(塀の上) |
![]() | Bango Grandeは、センターにあるインフォメーションの建物の横の道(上の写真のような路地)をひたすら丘を下っていって、石畳が終わったら右へトレッキングロードをおりて行くと、道端にあるのが見えてきます。 石造りのきれいなお風呂で、ちゃんと毎日掃除しているようです。 眺めは小さな農園や先ほど下ってきた丘の上にセンターの城郭などが見える、とてものどかな風景です。 |
![]() | ![]() | お湯は無色透明、かなりの量が川に流れていっています。特に匂い、味はしませんでしたが、温度が37℃とほどほどで、暑いトスカーナ地方においてはちょうどいい温度だと思いました。 |
写真右: 湯船横の下流の湯だまりでシャンプーしていたおばあさん、石鹸などを使う時は下流で、という暗黙のルールがあるようです。 地元の人は、日常的なシャワーがわりに利用しているそうです。 |
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ここらへんは、あちこちから温泉や水が湧いているようで、散歩していても、道端に小川がちょろちょろながれていたり、所々に蛇口があったりしました。 左写真はBangoGrandeの近くにあった、別の石造りの温泉。こちらは、畑の調度真ん中に作ってあったので、もしかしたら農業用水用かもしれません(ややぬるめでした)。 ![]() |
以上、特に何があるというわけではない田舎町でしたが、温泉もあるし、気候もとてもよいし、すごく豊かな土地だなーと思いました。 わざわざ観光で行く場所ではないと思いますが、同じ町の郊外にはイタリア指折りのスパリゾート、フォンテベルデがあるので、そこで湯治滞在しつつ、周辺を散歩したりしながらすごせば、体も軽やか、心もなんだか大らかになれそうな、開放的な明るさのあるトスカーナの温泉村でした。 |