エゲルの町は、ブダペストから電車で1時間ほどにあるかわいらしいゴシック調の町並みと牡牛の血とも呼ばれる赤ワインが有名な中規模都市です。 温泉があるということしか知らないで行ってみたら、ツーリストインフォメーションがしっかりしていて、観光マップがもらえたり、なかなか観光地として頑張っている町なんだなと後から分かりました。実際、ハンガリーで2番目に大きな大聖堂やエゲル城、100年以上前に建てられたワインセラーやトルコ時代の遺跡などなど、見どころは沢山あります。街自体も黄色い建物がなぜか多いパステル調な街並みは可愛らしく、歩行者天国のセーチェニ通りにはおしゃれなカフェなども並んでいました。 ![]() |
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1: 石畳とパステルな街並みがかわいらしく、散歩の楽しい街でした。 2: 県庁舎の入口の鉄門は、有名なマイスターの作品だそうです。繊細な造りにうっとりです。 |
ツーリストインフォメーションで、テルメについて聞くと、2つの施設を教えてくれました。ひとつはどちらかというとスポーツ施設のような感じで、入浴したいというならBath-complexがいいね、というのでそちらへ行くことにしました。 Bath-complexは、センターと駅の間にある大きな公園の一角にあります。駅からは徒歩で10分ほどの近さなので、ふらふらと街探索しながら気軽に行けました。 |
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3: 一番大きな露天プール、浅めの浴槽で半身浴をしているひと多数。 4: こんな感じに、浴槽の淵にある高くなったステップに座って、のんびりと井戸端会議をしています。 |
Bath-complexは、予想以上に新しくてきれいな施設でした。入口を入って、更衣室で水着に着替えて奥へ進むと、天井の高いドーム状の建物の中に室内プール・ジャグジーがあって地元の人の娯楽の場になっていました。 屋内のプールは温度低め、34℃位で私はぬるくてゆっくりできませんでしたが、現地の人たちはこの位がちょうどよいのか、かなり長い時間をすごしているようでした。 |
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5: 敷地奥の方にあった、トルコ風呂らしき建物。手前の浴槽は入れましたが、建物は別施設だそうです。 6: このエゲルの街からバスで郊外に行った所には、素適な石灰棚のエゲロサローク温泉がありました。 エゲルまできたら、ちょっと足をのばして是非いってほしい、素晴らしい湯です。 7: 本館を挟んで反対側に、夏季のみ営業している、お子様プールエリアがありました。 8: 観葉植物がたっぷりのフロントロビー。目の前には公園が広がります。 9: 施設入口(左側の建物)、公園沿いに走る小川を渡って建物に入るようになっています。 施設内からこの小川に、温泉排水がどぼどぼと流れ出していました。掛け流し温泉のようです。 |
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温泉プールの湯口からは、無色透明40℃ほどの温かい湯がどぼどぼと常に流れ込んでいて、湯口に近いエリアは十分に温度が高く、日本人でも楽しめる湯だと思いました。硫黄の香がぷんぷんなのも嬉しいところです。 地元の人にとってここは憩いの場らしく、みんな夫婦や知り合い同士でのんびり入浴しています。飲泉が出来るので、お湯を飲んでいる人、また、ビール飲みながら、もしくはご飯を食べながら温泉に浸かっている人もいて、本当に自由に入浴していました。 また、ハンガリーの温泉施設は、よく離れたところに別のお風呂があったりするので、見落しがないようにうろうろ歩いていたら、奥のほうに別の温泉プールを発見しました(メモの左上:ただ温度が34℃位と低くてちょっと残念)。その向こうに見える丸い屋根はトルコ風呂、是非入ってみたかったのですが、別施設の建物だそうで、一般公開は土曜日の午後数時間しかしていないとのことでした。医療施設として使われているようですが、雰囲気がよさそうなので、次回またエゲルに行く機会があったら土曜日を狙いたいと思いました。 以上、エゲルの街自体、ちょっとした観光ができるきれいな町で、しかも硫黄の香のするきれいな温泉施設がセンター近くにある、とても旅人に嬉しい町でした。ブダペストから、エゲロサローク温泉と合わせて日帰りで十分楽しめるので、旅行日程に余裕のある人は是非訪れることをお勧めしたい温泉町でした。 <2004.3> |